[SONY] TC-R502(1986年発売) レビュー [カセットデッキ]

2022年11月27日

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1986年に発売されたオートリバース機であるTC-R502について。

TC-R502_カタログ
↑TC-R502(1986年) 69,800円

前年にオートリバースのES機であるTC-K501ESが出ており、TC-R502はその後継だが、ES機ではなくなった。

その差異は以下記事参照のこと。

関連:[SONY] TC-K501ESとTC-R502の比較 [オートリバース]

1986年(昭和61年)

スペースシャトル「チャレンジャー号」爆発(1月28日)
ハレー彗星接近(2月9日)
岡田有希子が以下略(4月8日)
チェルノブイリ原子力発電所事故(4月26日)
ドラゴンクエスト発売(5月27日)
・「太陽にほえろ!」が終了、14年4ヶ月の歴史に幕(11月14日)
・伊豆大島の三原山が噴火、全島民が島外に避難(11月15日)
フライデー襲撃事件(12月9日)
余部鉄橋の列車転落事故(12月28日)
・渡辺美里「My Revolution」(1月22日)
・国生さゆりwithおニャン子クラブ「バレンタイン・キッス」(2月1日)
・テレサ・テン「時の流れに身をまかせ」(2月21日)
・吉幾三「雪國」(2月25日)
・アン・ルイス「あゝ無情」(4月21日)
・レベッカ「RASPBERRY DREAM」(5月2日)
・荻野目洋子「六本木純情派」(10月29日)

グッドデザイン賞

TC-R502は、1986年のグッドデザイン賞を受賞している。

TC-R502_カタログ
↑TC-R502(1986年) 69,800円

関連:1986年 グッドデザイン賞 テープデッキ TC-R502

前モデルのTC-K501ESもグッドデザイン賞を受賞しているが、

TC-K501ES
↑TC-K501ES(1985年) 79,800円

関連:1985年 グッドデザイン賞 テープデッキ TC-K501ES

こんなレベルでグッドですか、そうですか。

再生の様子

カセット下にある、再生方向を示すLEDが異常に明るいが、高輝度型に交換しているためだ。

前面パネル

アルミではなくプラスチック。

後(TC-RX70以降)になると、オートリバース機でもアルミとなる。

カタログ

1986年4月の時点で掲載されている。

TC-R502_フルカタログ

関連:[SONY] カセットデッキ 総合カタログ [1987年11月]

関連:[SONY] カセットデッキ 総合カタログ [1987年5月]

関連:[SONY] カセットデッキ 総合カタログ [1987年2月]

関連:[SONY] カセットデッキ 総合カタログ [1986年10月]

動作音

電源を入れた状態では、モーターは回っておらず、無音。

ソレノイド搭載なので、動作開始時に「ガチャッ」と音がする。

動作が若干遅い

一呼吸置いてから動き出す。

再生中に早送りを押すと、すぐには動き出さず、ガチャッと音がして止まった後、少し間を置いてから早送りとなる。

だが、ガチャガチャこねくり回すTCM-170機(TC-RX50/TC-RX51/TC-RX55)よりは速い。

TCM-170は1つのモーターで全てを動かしているのに対し、TCM-CMAYは2つのモーターで処理しているためだ。

これが後のTCM-200で、3つのモーターとなり、迅速動作となった。

関連:[SONY] メカデッキ(TCM-110/TCM-CMAY/TCM-170/TCM-200/TCM-190)について [カセットデッキ]

カセットホルダーの質が低い

メカよりも、こちらが深刻。

TC-R502のカセットホルダー

ホルダーがせり出してくる機構だが、左側に負荷がかかって金属が削れてくる。

メカ部(左)_TC-R502

ホルダーを閉じる際に包丁を研ぐような感覚があるが、まさにそれ。

メカ部(左)_TC-R502

閉じる際に押すのはカセットリッドの左上だけであり、右上だとロックされない。

削れることもあってから、徐々に全体が歪んできて、ホルダー開閉がガタガタしてくる。

閉じてもロックされにくいので、深く押し込まないとダメだとか。

その押し込みによりさらに歪んでくるという、精密なソニータイマーが仕込まれている。

同年発売の下位機種であるTC-R302も同じホルダーである。

ホルダーがせり出してこず簡素なTC-R503やTC-RX50/TC-RX51/TC-RX55では、そのようなことは起こらない。

これは、TC-R503から、ダンパー(油圧部品)が採用されたのが大きい。

X-3391-151-1 DAMPER ASSY
↑251が油圧ダンパー(X-3391-151-1 DAMPER ASSY)

油圧ダンパー_TC-RX50
↑TC-RX50(4-919-393-11 DAMPER)

関連:[SONY] TC-RX50(1988年発売)のレビュー [カセットデッキ]

油圧ダンパー_3-712-786-41 DAMPER_TC-RX70
↑TC-RX70(3-712-786-41 DAMPER)

関連:[SONY] TC-RX70(1990年発売) レビュー [カセットデッキ]

カセットリッド

本機は電動扉ではなく、手で閉めるのだが、前面は指紋が目立つ透明プラスチック!

カセットリッド_TC-R502

左上のピンに触れながら閉じると、指紋付着が回避できる。

透明プラスチックを固定している4本のピンは微小金属板でロックされているので、

微小金属板_TC-R502

ロックを外すとピンが抜けて透明プラスチックを外せる。

・4本のピン:3-330-003-01 PIN, STOPPER, CASSETTE WINDOW
・微小金属板:12 3-324-813-01 SPRING

水洗いすることで、内側に入り込んだホコリを除去できる。

金属板を外す際は、飛ばして紛失しないように注意。

リッド内側上部にある3つのツメが割れやすい。

カセットリッドのツメ_TC-R502

リッドを外す/付ける際に貧弱なツメを上から下に押すので、折れて当然。

折れた場合は接着するのだが、それだとすぐに脱落するので、下の隙間に弾性のある部材を詰めて脱落を防止する。

ツメが折れて紛失した場合は厄介だね…

なお、テープ窓は光らず、橙色の紙が貼られているだけ。

メカ部(前)_TC-R502

テープ窓が広いのに、光らないので暗所では何も見えず。

ES機であったTC-K501ESは光ったのだが。

ゴムベルト交換

使われているゴムベルトは1本。

キャプスタンベルト(1本):EEHD-0PP6:ゴムベルト(平) φ65×0.5×5 ←折長102mm

関連:[SONY] ゴムベルトの交換(型式と長さ) [カセットデッキ]

モーターのプーリーに掛ける際、仮掛けしておき後で外して掛けるのではなく、掛けながら閉じる?ようで、非常にやりにくい。

テープ走行は、TCM-170機よりは安定している。

角ベルトのTCM-170に対し、TCM-CMAYは平ベルトだからだろう。

平ベルトの方が、フライホイールとの接触面積が大きく、安定して回転させられる。

フライホイール_TC-R502

速度調整とワウ・フラッターは後述する。

ピンチローラー

ピンチローラーを含む一式は、ネジで固定されている。

ピンチローラーのネジ固定_TC-R502

・左:163 X-3391-105-1 PINCH ROLLER ASSY
・右:161 X-3391-104-1 PINCH ROLLER ASSY

ピンチローラーを含む一式_TC-R502

ピンチローラーを交換するには鉄棒(φ2mm)を打ち抜くのだが、鉄棒を固定する穴にヒビが入っている。

穴にヒビ_TC-R502

素材がプラスチックなので、経年でヒビが入るのだろう。

左右両方にヒビが入っていた。

この部分が崩壊すると、ピンチローラーが固定できずアウトとなる。

ピンチローラーが左右で異なる?

灰軸と白軸_TC-R502

灰軸は直径13.1mm、白軸は12.8mm。

複数台のTC-R502で調べたが、やはり左右が違い、灰軸の方が大きい。

左側に付いているのが灰、右が白。

これは意図的なものなのか?

交換時は、両方同じ(外径13mm 幅8mm 軸内径2mm)で良いと思うが…

関連:[SONY] ピンチローラーの交換(型式と大きさ) [カセットデッキ]

ヘッド

LC-OFC巻線レーザーアモルファスヘッドを搭載。

ヘッド_TC-R502

関連:[SONY] LC-OFC/PC-OCC巻線レーザーアモルファスヘッド [カセットデッキ]

カタログに於いて、「ソニーは音質向上を目指し、1986年11月以降発売の全モデルに、LC-OFC巻線レーザーアモルファスヘッドを採用」(当時)としたが、

LC-OFC Laseramorphous Head

本機は本機は1986年10月のカタログに載っているので、上記宣言による搭載ではない。

FL管

古い機種だが、ピークメーターは長い。

FL管_TC-R502
↑-40から+10

表示内容は、

・ピークメーター
・カウンター(リニア)
・MEMORY
・ドルビーの種類(B/C)

録音レベルキャリブレーションを搭載しているので、そのための「REC CAL」のパターンが右下にある。

パターンには「FILTER」があるが、これはTC-K501ESのもので、TC-R502はMPXフィルター非搭載なので、点灯することはない。

関連:FL管(蛍光表示管)について

録音レベルキャリブレーション

「REC CAL」を押しながら「REC」を押すと発動。

内蔵オシレーターからの基準レベル信号を約10秒間録音→録音開始位置まで巻戻し→約10秒間の再生→巻戻し という一連の動作を自動的に行う。

約10秒間の再生中に、LとRのツマミを回して赤▲に合わせるのだが、意外と短いので素早く行う。

マクセルURで行ったが、ツマミを最大にしても届かなかった。

経年でズレているのだろう(後述)。

録音レベルキャリブレーションは、再生方向が逆方向だと何故かできないので、正方向に戻す必要がある。

なお、BIAS調整は、機能がないのでできない。

操作ボタン

Play、Rec、Pauseが自照式。

自照式_TC-R502

Playは緑、Recは赤、Pauseは橙。

関連:[SONY] テープオペレーション・インジケーター [カセットデッキ]

見下ろす角度だと隠れるが、真正面から見ると、隙間が見えて不格好、現在だと中華レベルの設計。

ボタンの隙間_TC-R502
↑この写真では分かりにくいが、再生や録音等、上段ボタンの上に隙間がある

ボタンには傷が付きやすく、摩耗で文字が消えている個体も多い。

録音

「REC」を押してから「再生ボタン」ではなく、「REC」を押しながら「再生ボタン」を押す。

後の機種を使っていると、録音できず「?」となることがある。

クイックリバース

クイックリバースは、テープ終端を検知して即座にリバースする機能で、録音時にも働く。

クイックリバース搭載なので、テープ端を検出するセンサーがある。

クイックリバースのセンサー_TC-R502
↑左側のピンチローラーと消去ヘッドの間にセンサーがある

掃除の際は、このセンサーだけでなく、その上にあるミラーも拭くこと。

クイックリバースのミラー_TC-R502
↑写真中央に反射用の鏡がある

TCM-170ではクイックリバースは廃止され、TCM-200で復活した。

関連:[SONY] クイックリバース(QUICK REVERSE)機能 [カセットデッキ]

テープ種別

NORMAL、CrO2、METALの自動判別で、FL管「外」(右)に表示される。

テープ種別_TC-R502

内部では、LEDの光を筒で他に漏れないようにし、表に導いている。

FL管の右_TC-R502
↑FL管の右にある2個と3個の穴の奥にLEDがある。

判別スイッチの突起が曲がっている場合は修正しておく。

判別スイッチ_TC-R502

ドルビーNR

BとCを搭載。

ドルビーNRの種類がFL管に表示されるのが良い。

ドルビーHX PRO

搭載しているが、OFFにすることはできない。

MPXフィルター

非搭載だが、FMラジオを録音しないから無問題。

関連:MPX FILTER(マルチプレックスフィルター)の使い方

DIRECTION MODE

片面で停止、両面で停止、繰り返しの3種類。

現在のモードはボタンの具合で判別することになるが、それならもう一回押せばよい。

ヘッドホン端子

左下にヘッドホン端子があり、音量調整も可能。

ヘッドホン端子_TC-R502

関連:[SONY] ヘッドホン端子と音量調整が可能なオートリバース機 [カセットデッキ]

アンプやスピーカーを用意せずとも聴けるのは、大きな利点である。

エンブレム

SONYのロゴは部品ではなく印刷。

SONYのロゴ_TC-R502

関連:[SONY] エンブレムの種類と交換 [カセットデッキ]

底面

底板はネジ2本で開けることができ、基板の裏を見ることができるが、端は隠れて見えない。

この時期のES機ではない機種の脚は、ないに等しいフェルト貼りなので、自分で脚を用意して固定しても良いだろう。

底面の脚_TC-R502

穴は開いているので、ボルトとナット、ワッシャーで固定できる。

ネジが長すぎると、左手前と右奥が基板に接触するため、長さに注意。

CAL Oscillation Level

基準レベル信号の調整は、基板右奥にある可変抵抗で行う。

・Lch:RV105
・Rch:RV205

キャプスタンモーター

EG-500AD-2B_TC-R502

・マブチモーター株式会社(Mabuchi Motor Co., Ltd.)
・DC12V
・2400rpm
・CCW(反時計回り)

関連:キャプスタンモーター(MMI-6S2L)と互換品(EG-530AD-2B)

アジマス調整

正方向(FWD)は左のネジ、逆方向(REV)は右のネジ。

アジマス調整_オートリバース機

関連:カセットデッキのアジマス調整の方法

テープ速度調整

モーター裏面にある穴にマイナスドライバーを挿し、回して調整。

テープ速度調整_TC-R502

・時計回り:速くする
・半時計回り:遅くする

3kHzのテストテープを再生した時、±1%、つまり2970-3030Hz内に収めること。

テープの始端と終端の差は、0.84%(25Hz)以内に収めること。

ワウ・フラッターは、両面とも0.1%前後と優秀であった。

ワウ・フラッター_TC-R502

キャプスタンベルトとピンチローラーを交換したTC-RX77(1991年)があるが、0.2-0.3%前後であり、速度も両面で差がある。

カセットホルダー

カセットホルダーの右側にはピストン機構がある。

これが経年劣化し、高速に開く(ロケットオープン)になる場合は、内部のO(オー)リングを交換し、グリスを塗布する。

オーリング_TC-R502

関連:オーリング PP50-6 内径5.8mm×太さ1.9mm

Record Level調整

基板上

・Lch:RV103
・Rch:RV203

両端まで回し切ったところで調べると、両端ともRecord Levelが下がるので、途中に山がある?

メーターレベル調整

モノラルラジオを録音したテープを聴いていて、音は確かに中央なのに、メーターの振れが異なる場合は、メーターレベルを調整する。

基板右奥

・Lch:RV106
・Rch:RV206

これはテープ再生ではなく、LINE INから音を入れて調整すべき。

ヒューズ

ガラス管のヒューズ(125V 1.25A)が2本使われている。

1-532-741-11 FUSE,GLASS TUBE(1.25A)
↑ヒューズを取り外したところ

・F501 1-532-741-11 FUSE, GLASS TUBE(1.25A)
・F502 1-532-741-11 FUSE, GLASS TUBE(1.25A)

大きさは5×20mm。

125V 1.25Aのヒューズは入手困難なので、交換する場合は250V 1.0Aのもので問題ない。

関連:交換用ヒューズ 5×20mm

F501とF502のヒューズ(1.25A)が、電源を入れた瞬間に切れる問題。

切れたヒューズ_TC-R502

交換しても、すぐに切れてしまう。

トランスの二次側、10Vが入ってすぐのところ。

回路図_TC-R502

基板図/回路図を追い、C512(コンデンサ)が異常なことを確認。

回路図_TC-R502

C512 1-124-897-11 ELECT 3300uF 20% 16V

見た目には、全く問題ない。

C512_TC-R502
↑一番手前がC512

底板を外して調べると、容量が「OL」となってしまう。

C512_TC-R502

基板から取り外して調べても同じだ。

他の16V 3300uFに交換すると、ヒューズが切れることはなくなった。

取り外したC512を見るも、見た目には全く問題がない。

C512_TC-R502

このような不良は、非常に困るね…

リモコン

WIRELESS REMOTE CONTROL RECEIVER

別売:RM-88(10,000円)

受光部を、背面中央にある「コントロールS」の「入力」に挿す。

当然、これに付属するリモコンがないと遠隔操作はできない。

ボタンは非常に少なく、

FWD、REV、早送り、巻き戻し、REC、REC MUTE、STOP、PAUSE、カウンターのリセット、MEMORY

しかない。

令和に於いて、本機でそこまでしてリモコン操作したい者はいないだろう(笑)

製造打切年等

・製造打切年:1987年7月
・補修用性能部品保有期間:8年
・修理対応終了年:1995年7月

修理対応終了年から25年以上経過しており、SONYは修理を受けない。

関連:[SONY] 製造打切年/補修用性能部品保有期間/修理対応終了年 [オーディオ]

その他

カセットホルダーが最後まで開かない時は、ホルダー前面の方向用LEDのケーブルに遊びがあるか確認し、ない場合は遊びを作る。

ゴムベルトを交換し、ヘッドを手で上げると抵抗なく上がるのに、ヘッドが上がらず再生できない場合は、ソレノイドの固着を疑う。

メカの隙間からドライバーを挿し込み、ソレノイドのピンを何度か動かすと改善することがある。

1-454-428-11 SOLENOID, PLUNGER

再生中の最も高温な部位は、基板中央奥にあるQ504(室温22度で50度)である。

8-729-180-93 TRANSISTOR 2SD809
↑Q504 8-729-180-93 TRANSISTOR 2SD809

FL管の窓は高さが短かく、下から見上げる位置に置くと下部が隠れてしまう。

テープ窓が広いのは良いが、テープ窓が光らないのがね…

カセットホルダーを閉じる時に抵抗があり、ガタガタ。

金属が削れ、指に鉄粉が付くほど。

グリスを塗布しても、削れるのは防げない。

調整箇所

・Tape Speed:モーター裏面
・Azimuth:ヘッド

・Playback Level:RV101/201:10kΩ
・Record Bias:RV104/204:22kΩ
・Record Level:RV103/203:33kΩ
・Meter Level:RV106/206:22kΩ
・CAL Oscillation Level/CAL Meter:RV105/205:47kΩ
・Quick Reverse Sensitivity:RV501:22kΩ

Tape SpeedとAzimuthは何とかなる。

全てを調整するのは機材的に不可能。

CDを録音してみると、レベルを抑えめにしているにもかかわらず、音が歪む。

他機で録ったテープの再生は問題ない模様。

本機は再生専用として使うつもりだが、録音に問題はあるのは気に障るので、他のデッキ(TC-K222ESA)と、パソコン、WaveGeneなど、あるものを使って調整。

録音レベルキャリブレーションが、マクセルURでもツマミを最大にしても届かないのも、おおよそ中央で揃うように調整。

録音の歪みは、Record Biasを上げることで抑え込んだ。

上述のように、Record Levelは、可変抵抗の回転で一方的に上がる/下がるではなく、途中に山があるような感じなのが意味不明。

結局、Quick Reverse Sensitivity以外、全て変えることになったが、互いに関連しているので、調整は困難を極めた。

こんなにズレるとは思えないので、前所有者によって変えられていた?

LED

カセット下にある、再生方向を示すLED部品は取り外し可能で、LEDの交換も可能。

再生方向のLED_TC-R502

元は緑だが、他の色にすることもできる。

但し、色により順方向電圧(VF)が異なるので注意。

LEDの交換

カセット下にある、再生方向を示すLEDが暗く感じたので、交換する。

カセット前面_TC-R502

このLEDは、テープ走行なくとも、電源が入っている状態で常時点灯しているので、劣化が進み、暗くなっていると思われる。

36年前のLEDに比べ、今のLEDは、さぞかし明るいだろう(罠)

D551とD552が相当し、容易に交換できる。

D552_TC-R502

5×7×2(厚)mmの角型LEDを用意し、そのまま交換するだけ。

新旧LED_TC-R502
↑上が旧、下が新

関連:角型LED 透明 グリーン 5x7x2mm

透明グリーンのLEDにしたら、明るすぎて不自然(笑)

旧LED_TC-R502
↑旧LED

新LED_TC-R502
↑新LED

光量を落とすため、白色の詰物をしてみたが、それでも明るい。

白色の詰物_TC-R502

色も、旧は緑だが、新はエメラルドグリーンで不一致。

明るすぎて不自然_TC-R502
↑再生ボタンと色が違う

なお、交換後のLEDには3V掛かっている模様。

3V_LED_TC-R502

これらを解決するには、

①LEDに係る抵抗(R543 110Ω)を抵抗値の高いものに交換し、電流値を下げる
②暗いLEDに交換
③他のLEDも替える

の方法がある。

①は面倒なので除外。

②透明ではなく、緑のLEDは光量が低いようなので、目下手配中。

LED_緑_グリーン

関連:角型LED 緑 グリーン 5x7x2mm

これで「それなりに」明るいようなら、交換して終了、暗いなら③へ。

追記:角型緑は暗かった。

③透明砲弾型のLED(3mm)を入手し、基板上のLEDと交換すると、全てが明るくなり、明るさや色の不一致は解消する(前衛的思考)。

交換する箇所

・TAPE OPERATION(FL管右):緑×2個
・TAPE TYPE(FL管右):緑×3個
・再生ボタン:緑×2個
・録音ボタン:赤×1個
・一時停止ボタン:橙×1個

ボタンのLEDの交換は、CONTROL SW BOARDを外せば容易だが、

CONTROL SW BOARD_TC-R502

TAPE OPERATIONとTAPE TYPEのLEDは、FL管の台の裏にあるため、交換には注意が必要。


↑FL管の右の穴の奥にLEDがある

5本のLED_TC-R502
↑5本のLEDがある

LEDの多数の端子を曲げないと交換できないため、FL管を壊す恐れがある。

LEDのコネクタ

・CN507:再生方向のLED
・CN511:操作ボタン
・CN708:TAPE TYPEとTAPE OPERATION

抜くと該当箇所のLEDが消えるが、動作には問題ない。

機種選択

TCM-200以降を使っているなら、本機は動作速度的に厳しい。

何か特別な思い入れでもなければ、本機を選ぶ必要はない。

海外モデル

海外には「TC-R503」「TC-R503ES」というモデルが存在し、メカは「TC-CMAY B-12」で、TC-R303と同じメカ。


↑TC-R503ES

DIRECTION MODEが2種類しか選べないが、BIAS調整ができる!

関連:[SONY] 海外モデルについて [カセットデッキ]

カセットテープ全盛期

本機は1986年の発売。

80年代半ばが、カセットテープの全盛期だろう。

80年代半ばから90年にかけて、レベッカがヒットしていた時だが、SONYのコンポであるLiberty(リバティ)の広告に出ていた。


↑女の人は還暦手前

1982年にCDが登場、CDをカセットに録音して楽しむ時代。

カセットテープも、実に様々な種類が発売されていた。

カセットテープ_SONY_1983年9月
↑1983年9月のSONYのカセットテープ

関連:カセットテープの履歴

そのような時期を思い出すなら、TCM-200以降では新しすぎであるから、本機を選ぶ理由となる!

TC-R502_カタログ
↑TC-R502(1986年) 69,800円

1992年にMD(MiniDisc)が登場し、ヘッドの掃除や消磁、ワウ・フラッターなどといった面倒なことから解放され…

だが、令和で生き残っているのは、MDではなくカセットテープであった!

関連:[SONY] TC-R302とTC-R303の比較 [オートリバース]

さぁ、君もTC-R502を携行し、12月9日の午前3時過ぎに、ビート君(75)を先頭に、東京都文京区音羽の編集部に突撃せよ!!

関連:[SONY] TC-K501ESとTC-R502の比較 [オートリバース]



2022年11月27日

Posted by nakamura