オーディオのメンテナンスに係る計測器とソフト類

2023年6月2日



計測器

昔のように真空管電圧計(VTVM:Vacuum Tube VoltMeter)は必要なく、5千円未満のテスターで対応可能。

C512_TC-R502
↑このコンデンサは壊れている

関連:FY107B ← ACV(mv)とHzにも対応

mV調整_TC-R502

LINE OUTをSZ02に入れ、AC(mV)モードに切り替えると、LINE OUT Level(mV)と周波数(Hz)が同時に確認できる。

AC電圧が測れるテスターは普通だが、mVのような小さい値は測れないものがあるので注意。

トランジスタの故障には、電子部品チェッカーが有効。

関連:電子部品チェッカー(LCR-T4/MTester)の故障と再購入

コンデンサを調べる前に、電荷を抜いておくこと。

WaveGene

サイン波等を生成するソフトであり、アジマス調整用のテープ作成時に使う。

WaveGene

配布:WaveGene ()

関連:カセットデッキのアジマス調整の方法

WaveSpectra

入力された音の波形を調べるソフトで、カセットデッキの性能や、チューナーのステレオセパレーションを調べる時に使う。

WaveSpectra_SBDMUPX

配布:WaveSpectra ()

関連:[Creative] SBDMUPX(Sound Blaster Digital Music PX) レビュー [SCMS]

関連:[FM] SSGなしでステレオセパレーションを調整する方法 [チューナー]

Software Wow & Flutter Meter

ワウ・フラッターを調べるソフトで、カセットデッキの回転のムラを調べる。

ワウ・フラッター_TC-K222ESJ

Frequencyも分かるので、テープ速度の調整にも。

配布:WFGUI

関連:[SONY] TC-K222ESJ [分解編]

Signal Generator/Frequency-counter(Musical Tuner)/Real-time Spectrum Analyser

Frequencyが分かるので、テープ速度の調整に。

Musical Tuner
↑Musical Tuner

配布:Soundcard Audio Tools and Toys

ハンディ・オシロスコープ

ハンディ・オシロスコープ

リサジュー図形も出せるが、古いソフト(2007年1月)のためか、Windows11(22H2)では、「応答なし」となることが多い。

ハンディ・オシロスコープ

関連:ハンディ・オシロスコープ

NAK T-100 Audio Analyzer

有料ソフト

関連:NAK T-100 Audio Analyzer

関連:Microsoft Store (2,900円,2023-06)

関連:Mac App Store ($24.99,2023-06)

Audio Analyzer Suite for Analog Discovery

注:WaveGeneとWaveSpectraについて

WaveGeneとWaveSpectraの作者である「efu氏」のサイトが消失してしまっている。

efu氏

web.archive.orgによると、2022年1月9日時点には存在したが、2022年2月5日時点では消失している模様。

但し、2022年9月時点に於いて、web.archive.orgにアーカイブされた内容(ソフトウェアも含む)が残されているので、上記はそこに対するリンクである。

藤本氏:ちなみに、このWaveSpectra。
連載では長年使わせてもらったが、実は1~2ヶ月前にサイトが閉じてしまったようだ。
WaveSpectraのほかに、波形生成ソフトである「WaveGen」、ビットbyビットでオーディオファイルの比較を行なう「WaveCompare」など、非常に有益なツールを開発し、さらにフリーで公開していて、ずっと利用させてもらっていた。
改めてefu氏に感謝を申し上げたい。
これらのツールが入手し難い状況になってしまったものの、まだしばらく活用させていただこうと考えている。

関連:「Opus」と「AAC」どっちが高音質? 周波数分析でコーデック比較した (藤本氏、2022年3月7日)

いつまでアーカイブされているかは不明に付き、入手できるうちに確保しておきたい。

なお、元のドメインである「efu.jp.net」は、ドメインスクワッターにより取られているので、アクセスしても無駄である。

関連:テスト用サウンド信号を生成する「WaveGene」 (窓の杜 2002年10月25日)

関連:音声スペクトルアナライザーソフト「WaveSpectra」 (窓の杜 2002年7月26日)



Posted by nakamura