[SONY] ヘッドホン端子と音量調整が可能なオートリバース機 [カセットデッキ]
オートリバース機のメリットは、テープを裏返す必要がないこと。
再生は、表裏→表裏…の繰り返しも可能(但し最大5往復まで)なので、長時間再生もできる。
この頁では、以下のオートリバース機の中から、ヘッドホン端子があり、かつ、音量調整が可能な機種をピックアップする。
関連:[SONY] TC-RXシリーズの変遷と比較 [オートリバース機]
音を出すのにいちいちアンプをつないで…ではなく、ヘッドホン(6.3mmステレオ標準プラグ)を挿せば聴ける、の方が圧倒的に手軽である。
アンプを置く場所がないとか、スピーカーを置く場所がないとか、電気代云々とか、そんな事情もあろう。
TC-K501ES
発売:1985年
価格:79,800円
日本では唯一のオートリバースのES機。
ヘッドホン端子及び音量調整は、向かって左端に位置。
メカデッキがTCM-110であり、テープ窓は光り、扉は電動式。
関連:[SONY] TC-K501ESとTC-R502の比較 [オートリバース]
TC-R502
発売:1986年
価格:69,800円
ヘッドホン端子及び音量調整は、向かって左端に位置。
メカデッキがTCM-CMAYであり、テープ窓は光らず、扉は手動式。
# 扉が「手動式」というのは、OPENボタンを押すと、バネの力で開くが、閉める時はカセットリッドを手で押して閉める必要がある(=再度ボタンを押しても閉じない)ということ。
関連:[SONY] TC-R502(1986年発売) レビュー [カセットデッキ]
関連:TC-R502
TC-RX80
発売:1988年
価格:69,800円
ヘッドホン端子及び音量調整は、向かって右端に位置。
「RX」とはあるものの、メカデッキがTCM-CMAYであり、テープ窓は光らず、扉は手動式。
関連:TC-RX80
TC-K500R
発売:1989年
価格:54,800円
ヘッドホン端子及び音量調整は、向かって右端に位置。
だが、音量ツマミが小さい!
スピーカーを接続せず、ヘッドホンのみで使う人にとっては、この音量ツマミの小ささは問題になるかもしれない。
メカデッキがTCM-CMAYであり、テープ窓は光らず、扉は手動式。
関連:[SONY] TC-K500R(1989年発売)のレビュー [カセットデッキ]
見た目が似ているTC-K600も音量調整可能だが、オートリバース機ではなく3ヘッド機である。
関連:[SONY] 廉価の3ヘッド機(TC-K600,TC-K700S,TC-K710S) [カセットデッキ]
TC-RX77
発売:1991年
価格:39,800円
ヘッドホン端子及び音量調整は、向かって右端に位置。
メカデッキがTCM-200であり、テープ窓は光り、扉は電動式。
解説:TC-RX77
TC-RX79
発売:1992年
価格:39,800円
ヘッドホン端子及び音量調整は、向かって右端に位置。
メカデッキがTCM-200であり、テープ窓は光り、扉は電動式。
TC-RX77の後継機だが、前後1曲だったAMS(オートマチックミュージックセンサー)が、前後30曲となった(マルチAMS)。
解説:TC-RX79
関連:TC-RX79
TC-RX711
発売:1993年
価格:39,800円
ヘッドホン端子及び音量調整は、向かって右端に位置。
メカデッキがTCM-200であり、テープ窓は光り、扉は電動式。
TC-RX79の後継機だが、センターメカになった。
関連:TC-RX711
TC-RX715
発売:1994年
価格:39,800円
ヘッドホン端子及び音量調整は、向かって右端に位置。
メカデッキがTCM-200であり、テープ窓は光り、扉は電動式。
派生型にTC-RX1000Tがある。
解説:[SONY] TC-RX715とTC-RX1000Tの比較 [兄弟機]
関連:TC-RX715
TC-RX1000T
発売:1994年から2003年8月まで生産
価格:オープン
ヘッドホン端子及び音量調整は、向かって右端に位置。
メカデッキがTCM-200であり、テープ窓は光り、扉は電動式。
TC-RX715の兄弟機。
解説:[SONY] TC-RX715とTC-RX1000Tの比較 [兄弟機]
関連:TC-RX1000T
TC-RX2000T
発売:2003年
価格:オープン(39,800円前後)
ヘッドホン端子及び音量調整は、向かって右端に位置。
メカデッキがTCM-200であり、テープ窓は光り、扉は電動式だが、オートリバースではない(片方走行)。
・オートリバースなし
・オートキャリブレーションなし
・BALANCEなし
・録音はノーマル(TYPE I)のみの対応
そしてなんと、DOLBY NRもない!
関連:[SONY] TC-RX2000T(2003年発売) レビュー [全国点字図書館協議会推奨]
関連:TC-RX2000T
不適合機種
以下の機種は、ヘッドホン端子はあるが、音量調整不可なので、爆音で聴くことになってしまう。
・TC-R302(1986年,39,800円):ヘッドホン端子は左端
・TC-R303(1987年,39,800円):ヘッドホン端子は左端
・TC-RX50(1988年,39,800円):ヘッドホン端子は右端
・TC-RX51(1988年,39,800円):ヘッドホン端子は右端
・TC-RX55(1989年,36,900円):ヘッドホン端子は右端
・TC-RX70(1990年,39,800円):ヘッドホン端子は右端
・TC-RX311(1995年,オープン価格):ヘッドホン端子は右端
・TC-RX300(1996年,28,000円):ヘッドホン端子は右側
ヘッドホン端子と音量調整可否 まとめ
×
TC-R302(1986年,39,800円)
○
TC-R502(1986年,69,800円)
×
TC-R303(1987年,39,800円)
×
TC-RX50(1988年,39,800円)
× TC-RX51(1988年,39,800円)
×
TC-RX55(1989年,36,900円)
○
TC-RX80(1988年,69,800円)
○ TC-K500R(1989年,54,800円)
×
TC-RX70(1990年,39,800円)
○
TC-RX77(1991年,39,800円)
○
TC-RX79(1992年,39,800円)
○
TC-RX711(1993年,39,800円)
○
TC-RX715(1994年,39,800円)
× TC-RX311(1995年,オープン価格)
×
TC-RX300(1996年,28,000円)
○
TC-RX1000T(1994年から2003年8月まで生産,オープン価格)
○
TC-RX2000T(2003年,オープン価格)
TC-Rシリーズ(3機種)は、TC-R502のみ対応。
TC-RX5x(3機種)は、全滅。
後年に出た、廉価メカのTC-RX3xx(2機種)は非対応。
新メカ(TCM-200)となり、大きく変わったはずのTC-RX70に音量調整がないのは、ハマりやすい罠なので注意。
↑TC-RX70:右下のヘッドホン端子の上にあるのは音量ではなくBALANCE!
音量調整が付くのは、翌年(1991年)登場のTC-RX79からである。
だが、これらの機種でも、ヘッドホン自体にボリューム調整機能があれば、爆音を回避できるので、
↑HyperX Cloud Alphaの音量調整部分
このようなヘッドホンをお持ちなら、これらの機種も選択対象となる。
最近のゲーミングヘッドホンは、マイクを搭載するため、4極ミニプラグだが、標準ジャック変換で問題なく使用できる。
関連:[SONY] TC-RXシリーズの変遷と比較 [オートリバース機]
関連:[SONY] メカデッキ(TCM-110/TCM-CMAY/TCM-170/TCM-200/TCM-190)について [カセットデッキ]
関連:[SONY] ESシリーズの変遷と比較(ESG→ESL→ESA→ESJ→KA*ES) [カセットデッキ]
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