[SEIKO] 電波時計(TWIN-PA)のLED交換 [SQ632S]
SEIKOの「TWIN-PA」という電波時計がある。
購入時期は不明だが、かなり古いものだ。
中国製。
SEIKOの「TWIN-PA」という電波時計は複数のモデルがあるようだが、本体に型式がなく、どのモデルか特定できないという意味不明なもの。
電池室には「アルカリ電池 2本」とあるので、「アルカリ乾電池」が必須なのだろう。
今の電波時計だと「マンガン乾電池」と指定してあるものもあるので、昔よりは省電力になったのだろうか。
頭にあるボタンを押すと、液晶画面の左右にあるLEDにより画面が光りるが、緑色で暗い。
今の(=新しい)LEDなら明るくできるのでは?ということで、LEDの換装に着手する。
色の選択
ここで気付いたことだが、乾電池2本ということは電源電圧が3Vなので、青色や白色、エメラルドグリーン、ピンクなどの順方向電圧(VF)の高いものは使えないということになる。
おおよその順方向電圧
・赤色:2.0V
・黄色:2.0V
・緑色:2.0V
・橙色:2.0V
・青色:3.0V
・白色:3.0V
・エメラルドグリーン:3.0V
・ピンク:3.0V
・紫外線(365nm):3.4V
「TWIN-PA」を分解し、LEDを点灯させた際の電圧を測ると2V前後なので、
この時点で使える色が限られてしまう。
緑色は同色、赤色は異常を示すし、黄色もイマイチなので、橙色(オレンジ)を選択。
初期のLEDと言えば赤色、黄色、緑色であり、橙色は比較的新しい色?
元の緑色と比較すると、さほど明るくはならないようだが、換装作業を継続する。
元のLEDは特殊な砲弾型で、3mmよりも小さい。
手持ちの砲弾型LEDは3mmと5mmであり、5mmにすると多少は明るくなるかと思われたが、液晶側のスペースがないため、3mmでも厳しいだろう。
↑この窪みに収める必要がある
LEDには極性があるので注意だ。
↑片方(右)を換装した状態
ケーブルがつながったままの窮屈な作業となったが、何とか換装完了。
換装前に比べ、多少は明るくなった感じがする。
LEDの点灯時間は約3秒(取説では約4秒間)と、少し短い。
SQ632S
ネットで調べ、型式が判明した。
「SQ632S」
ヨドバシカメラのサイトによると、販売開始は2002-09-08とのことで、22年前になる。
毎時正時(00分)に、受動受信を行うので、1日に24回(正確には23回)となる。
このタイミングや回数は変更不可。
今の電波時計の受信頻度はそんなに高くない。
受信回数が多いということは、早く電池がなくなるということである。
SEIKOの取扱説明書の検索には何故かかからないが、
関連:取扱説明書 (SEIKO)
以下が該当すると思われる。
関連:説明書番号 FSQ-036J (SEIKO)
・使用電池:単3アルカリ乾電池2個
・電池寿命:約1年(アラームを1日30秒間使用した場合)
時計には12時間表記と24時間表記があり、当方は24時間表記派なのだが、この時計には24時間表記がなく、12時間表示のみである!
ということで、本機はメインの部屋「ではない」部屋に置いてある。
取扱説明書によると、受信に要する時間は「約2-20分」とのこと。
電波時計の受信は、その設置場所だけでなく、向きも重要である。
内部には、AMラジオのようなフェライトバーアンテナが入っており、指向性があるためだ。
↑右側の下部にあるのがフェライトバーアンテナ
# 当然、AMラジオの受信でも、その向きが重要。
画面に「W」と「E」が表示され、
W(はがね山) or E(おおたかどや山) のどちらを受信したかが分かるようになっている。
・はがね山標準電波送信所:佐賀県佐賀市と福岡県糸島市の境の羽金山の山頂付近
・おおたかどや山標準電波送信所:福島県田村市都路町と福島県双葉郡川内村の境の大鷹鳥谷山の山頂付近
受信マーク(波印)は、過去24時間以内に受信が成功している場合に点灯し続ける。
カレンダーは2069年12月31日まで対応ということで、残りあと44年。
44年後、カレンダーが非対応となった時に、また会おう!
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