[SONY] TC-RX79(1992年発売) レビュー [カセットデッキ]
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関連:[SONY] TC-RX79(1992年発売) [39,800円]
TC-RX79
・発売:1992年:中山美穂&WANDS「世界中の誰よりきっと」
・価格:39,800円
・メカデッキ:TCM-200R10
・キャプスタンモーター:MMI-6S2LK
・ヘッド:PC-OCC巻線レーザーアモルファスヘッド
・大きさ:幅430x高さ123x奥行300mm
・重量:4.7kg
・消費電力:16W
TC-RX77(1991年)の翌年に登場したオートリバース機、価格は据え置き。
メカ部は向かって左。
後継のTC-RX711から、センターメカになる。
前面パネル
・TIMER
・DIRECTION
・COUNTER(RESET/MEMORY)
・MPX FILTER
・REC LEVEL
・BALANCE
・BIAS
・DOLBY NR(B/C)
・MICROPHONE(L/R)
・JFS(Just Fader System)
・FADER
・ARL(Auto Rec Level)
・HEADPHONES
・PHONE LEVEL(音量調整可能)
背面
・LINE IN(L/R)
・LINE OUT(L/R)
解説
前機種(TC-RX77)同様、カセットホルダーは引き込み式ではないが、材質が高剛性・高比重のファインセラミックコンポジット材となった。
JFS(ジャストフェーダーシステム)が追加され、TC-RX77ではそこにあったDISPLAY MODEボタンが廃止された(リモコンでやるしかない)。
相変わらず、端子(ヘッドホンとマイク)は金メッキではない。
TC-RX79以降、カセットホルダーのダンパーは赤色になった。
↑3-712-786-01 DAMPER, OIL
AMS(オートマチックミュージックセンサー)が、前後30曲となった(マルチAMS)。
TC-RX77とデザイン的に大差なく、大きさ、重量、消費電力も同じ。
カセットリッド
「LASERAMORPHOUS HEAD」の文字が見られる。
関連:[SONY] LC-OFC/PC-OCC巻線レーザーアモルファスヘッド [カセットデッキ]
FL管(蛍光表示管)
中央下部の「JUST FADE OUT」の追加により、TC-RX77ではその場所にあったDOLBY NRが表示できなくなった(ツマミで判別するしかない)。
重要項目が追い出されるというバカさ加減だが、FL管はSONYの製造ではなく、フタバ(双葉電子工業)に発注する必要があり、毎年新機種を出すような状況下では、大きく作り変えるのは無理だったのだろう。
内部
前機種のTC-RX77とほとんど同じ。
基板
オーディオ用コンデンサ
PB(PlayBack)
・C118 ELNA 50V 10uF
・C218 ELNA 50V 10uF
POWER
・C703 ELNA 25V 100uF
・C708 ELNA 25V 4700uF
オペアンプ
PB(PlayBack)
・IC301 NEC C4570C (PB EQ AMP)
・IC305 JRC 4558P (AMS AMP)
・IC306 JRC 4558P (METER AMP)
ヘッドホン
・IC601 三菱 M5218AL (HEADPHONE AMP) 4本×2列ではない
調整
METER LEVEL単体の調整はできず、PB(PlayBack) LEVELで調整することになる。
製造打切年等
・製造打切年:1993年2月
・補修用性能部品保有期間:8年
・修理対応終了年:2001年2月
修理対応終了年から20年以上経過しており、SONYは修理を受けない。
関連:[SONY] 製造打切年/補修用性能部品保有期間/修理対応終了年 [オーディオ]
不具合
「BALANCE」や「BIAS」のツマミが激重で回せない場合は、内部グリスの固着が原因。
ツマミを表から抜き、表からパーツクリーナーを流し込んでよく回すと、固着したグリスが溶けて柔らかくなる。
関連:[SONY] ツマミの固着と解消方法 [カセットデッキ]
海外機
・TC-RX79ES
端子(ヘッドホンとマイク)が金メッキであり、右下に「ES」のロゴが付く。
後継機
関連:TC-RX711(1993年発売)
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