[SONY] ダンパー(ピストン)のゴムリング交換 [カセットデッキ]
カセットホルダーが「ガツン!」と出てくる「ロケットオープン」を直すための、交換用のゴムリング。
経年劣化で、使われているゴムリングが固くなると、空気が漏れてしまい、ピストンの役割を果たすことができず、高速で開く「ロケットオープン」になってしまう。
「ロケットオープン」状態でも開閉は可能だが、「ガツン!」の衝撃により、負荷がかかる部分が折れてしまうことになるので、早期に修復しなければならない。
ゴムリングには、以下の「補修用のオーリング」が流用できる。
内径9.8mm×太さ2.4mm
・TC-K555ESII(1984年)
・TC-K333ESX(1987年)
・TC-K333ESR(1988年)
↑3-575-392-00 RING, PISTON
関連:カクダイ オーリング 794-85-10A 内径9.8mm×太さ2.4mm
関連:SANEI オーリング PP50-10A 内径9.8mm×太さ2.4mm
同時期のES機も、同じくこれが使えるだろう(TC-K501ES除く)。
TC-K501ES
・TC-K501ES(1985年)
3-312-441-00 RING, PISTON
サイズ不明
機種の時期的には上記ES機と同時期なのだが、パーツ番号が異なるので、サイズも異なる?
TC-FX380/TC-FX500R
・TC-FX500R(1982年)
・TC-FX380(1984年)
パーツ番号不明
内径5.8mm×太さ1.9mm
・TC-R502(1986年)
・TC-R302(1986年)
リング周辺を含めた一式が
X-3391-115-1 DAMPER ASSY
となっており、ゴムリング自体にはパーツ番号がない。
↑X-3391-115-1 DAMPER ASSY
この箇所は、O(オー)リングではなく、特殊な形状のゴム(傘型)となっており、先端を閉じた注射器を引く要領で負荷を掛けている。
そのため、交換は不可能。
筒の内径は6.4mm。
なお、TC-R303(1987年)は、ホルダー構造が変わっており、回転式ダンパーとなっているので、ゴムリングはない。
回転式ダンパー
後になって、オイルが封じられた回転式ダンパーになったので、ロケットオープンは生じなくなった。
↑TC-RX70(1990年)のダンパー
但し、稀にオイル漏れによりスカスカになっていることがある。
関連:[SONY] ゴムベルトの交換(型式と長さ) [カセットデッキ]
関連:[SONY] ピンチローラーの交換(型式と大きさ) [カセットデッキ]
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