[SONY] フライホイールの劣化(ひび割れ) [カセットデッキ]
TC-RX55
角型ベルトを使用する、メカデッキにTCM-170を使用した機種でも、フライホイールの割れが発生。
溝にもひび割れ多数!
関連:[SONY] TC-RX55(1989年発売)のレビュー [カセットデッキ]
角型ベルトはこの溝に入って回るので、割れが生じるとワウ・フラッターの悪化につながるのは言うまでもない。
関連:[SONY] フライホイールの劣化(ひび割れ) [TCM-170]
TC-K700S
1993年発売のTC-K700Sを分解したところ、フライホイールの劣化が確認された。
メカ部を分解すると、キャプスタンがフライホイールに固定されていない事案。
フライホイールが劣化し、多数のヒビが入っている。
穴が劣化して広がり、キャプスタンが抜けたものと思われる。
接着剤で固定できないことはないが、変形でフライホイールが偏心している模様。
ゴムベルトが乗る外周部にも割れが多発している。
これでは安定した再生は不可能だ。
さすがはソニータイマーだ。
フライホイールの新品は既に手に入らないので、他機から移植するしかない。
だが、そのためにジャンク機を手に入れても、フライホイールが劣化していない保証はない…
充填剤が劣化するピンチローラー、ギアが割れるアイドラー、内部が汚れて動作不穏になるエンコーダー、そして、ヒビが入るフライホイール。
これが優秀な「ソニータイマー」を支える、日本の高度な技術である!
TC-RX715
フライホイールの劣化は、TC-RX715(1994年発売)でも発見された。
フライホイールの劣化は、軽度なものなら動作はするが、偏芯のため、テープ送りの不安定さが増してしまう。
重症になると、フライホイールが裏面の金属板と接触し、異音の発生、最悪の場合は回転不可のため、再生/録音不可となる。
1993年や1994年の、比較的新しい機種でも、フライホイールの劣化は散見される。
フライホイールは亜鉛合金なので、保管場所の湿度が影響している?
そうであっても、容易に劣化する素材を躊躇なく贅沢にふんだんに惜しみなく使用するソニーは逝くべきだろう。
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