MD(MiniDisc)の信頼性
MDの信頼性チェック
今回は、MD(MiniDisc)の信頼性をチェックする。
放送時間が長い、衆院選開票速報のラジオ(2021年10月31日 20時~)を録音。
録音機は、SONYのMDS-S37(1996年発売)。
↑MDS-S37
関連:[SONY] CDP-S35とMDS-S37 [CD/MD]
録音モードは、倍長となるモノラルモードにする(MDS-S37はMDLPに非対応)。
使用するディスクは、録音済のメディアを、ALL ERASEしたもの。
本数は、ブランドの異なる3本。
①SONY 74分
②AXIA 74分
③TDK 74分
総時間:74分×2倍×3本=444分(7時間24分)
長時間の戦いである。
録音チェック
録音後、再生をして確認。
1本目と3本目は問題なかったが、2本目の途中で音飛びが発生。
発生箇所は、149分54秒中の93分50秒以降。
他のMD再生機でも飛んだので、ドライブの問題/相性ではなく、メディア側だろう。
3本中の2本目がNGであり、3本目はOKなので、熱でダメになったということではなさそうだ。
全域チェック不可
このディスクであるが、シャッターを開けて見ても、傷やホコリはない。
MOやDVD-RAMのような全域チェックができないので、事前に確認のしようがない。
普通に認識され、録音開始ができてしまう。
HDDのように、不良箇所を検出して避け、代替領域を使うなどの策は、MDにはない。
録音をしてみないと不良があるかは分からず、不良があっても、廃棄する以外に、それを回避する手段はない…
非常に危険
MDでの録音は一方向でありチェックがないので、正常に書き込まれたかは、後になってみないと分からない。
エラーも出ずに順調に録音が進行しているように見えるので、これは非常に危険である。
カセットテープなら、3ヘッド機のモニター機能で、常時確認ができるので気付くが…
とはいっても、テープが切れたり絡まったりする危険性もあるので、どのメディアも危険なのは同じであり、複数の方法で同時録音しておかないとダメだろう。
脆弱なMD
MDは、書込時の強力なレザーパワーでレーザーダイオードが急速に劣化し死亡する脆弱なものであり、最後のMD機であったTEACのMD-70CDも、部品在庫払底により、2020年12月で販売終了となったので、
未来は既にないのは当然のこと、コンパクトカセットよりも先に滅亡するだろう。
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