[ONKYO] MD-105(ミニディスクレコーダー) [MiniDisc]
MD-105は、ONKYO(オンキヨー)のミニディスクレコーダー。
↑(1997年発売)
ハーフサイズである「INTEC 205 Series」の1機種である。
↑INTEC 205 Series
後述するように、いくつかの派生機がある。
MD-105(初代)
1997年発売、49,800円。
MINIDISC RECORDER
MD-105
MADE IN JAPAN
MDLP非対応
日本製
消費電力:12W
アナログIN×1
アナログOUT×1
光デジタルIN×2
光デジタルOUTはない。
背面に電源コンセント(非連動=常時通電)×1あり。
RI端子(ONKYO機器の制御)×2
RI(Remote Interactive)は、ONKYOの他の機器があれば、接続することで制御ができるが、RIケーブルなどない!という場合は、以下のような、3.5mmモノラルケーブルで代用可能。
関連:ELECOM ミニプラグケーブル 1.0m DH-PP10
関連:フジパーツ ミニプラグケーブル 1.0m FVC-324-1m
モノラルではなく、ステレオケーブルじゃダメなのかって?
対応リモコン:RC-347S(単三×2本)
KENWOODのAvinoシリーズとは異なり、リモコンがなくても、本体だけで消去(Erase)が可能。
幅は205mmと、280mmのMDS-S37(SONY)などに比べても狭いが、奥行きはMDS-S37に比べ若干長いので、設置場所に注意。
また、ヘッドホン端子やボリュームはないので、別途アンプやスピーカーが必要。
以下のようなRCAの変換で、ヘッドホンが使えないこともないが。
この手の変換は、向きがないのでどちら向きでも使える。
よくある不良
ディスクを入れても「Eject」と表示されて排出される不良は、ゴムローラーが滑るのが原因。
↑中央右手前がゴムローラー
ゴムローラーをエタノール等で掃除し、摩擦を回復させると解決するが、ゴムが固くなっている場合は、ヤスリで表面を削るなどの対策が必要だろう。
こんな脆弱な機構を採用するONKYOは、上場廃止で当然である。
当然、ピックアップのレンズも掃除しておく。
メカエラー(Mecha Error)が発生する場合は、MD検知のSWの接触不良なので、接点復活剤で処理しておく。
このSWが不良になると、ディスク抜いても入っていると認識され、ディスクが入らなくなる(表示は「Eject」「Mecha Error」「No Disc」)。
スライド機構がスムーズではない場合は、グリスの固着が原因なので、除去し、新しいグリスを塗布しておく。
本機は、上述のように、ギアではなくゴムの摩擦でディスクを出し入れしているので、スライド時の抵抗が増せば、スグに出し入れ不可となってしまうのだ。
こんな脆弱な機構を採用するONKYOは、上場廃止で当然である。
「TOC Error」と出て排出される場合は、アレを回して、ピックアップレーザーを調整するか。
調整では直るとは限らないし、再生できても録音できなかったり、直ってもスグにダメになるだろう。
MD-105(初代)は、ネットオークションでもよく見られ、以前はハードオフ等で400円以下で売られることが多かったようだが、今はもっと出さないとダメ?
悪名高いシャープのユニットを採用、PUも同じく悪名高いシャープのそれを採用、出回っている機の大半が「Mecha Error」「TOC Error」「通電不可」「ディスクを入れても『NODisc』」「取り出し不可」「キーキー異音」ということからも分かるように、最悪機ということは明らかだ。
オンキヨー(大阪音響)同様、シャープ(早川電機工業)も逝ってヨシ!
実使用とするなら、SONYのMDS-S37以降の方がいいだろう。
関連:[SONY] CDP-S35とMDS-S37のレビュー [CD/MD]
MD関連の部品は既に手に入らないので、メイン機を守るための弐號機とするか、そんな感じの機種だ。
ピックアップ
本機のピックアップは、SharpのH8173AFZZのはずだが、載っていたのは「HPM300」。
↑HPM300
交換されてる?
本機のピックアップには、ショートランドはないので、ハンダ除去は不要。
分解写真
↑右下がメカ部
↑ネジ4個で基板を外す
↑モーターは3個
↑PUを外すにはかなりの分解が必要
↑「HPM300」
↑出力調整は右側面
↑録音用の磁気ヘッド
↑緑グリス除去した方が良い
↑基板(表)
↑基板(裏)
↑不良が多発するSW満載の基板
↑FL管
FL管のパターンを見ても分かるが、斜体なのが個人的には嫌。
↑リモコン受光部はFL管の右側にある
同一ユニット
MD-105と同じドライブ(ピックアップ含む)が使われているモデルの一部を、以下に挙げる。
・ONKYO MD-185
・ONKYO MD-185X
・DENON DMD-800
・DENON DMD-M10
当然、どの機種もMDLP非対応だ。
派生機
・MD-105X(1999年,41,000円):MDLP非対応 24bit処理
・MD-105AX:MDLP対応 24bit処理
・MD-105TX:MDLP対応:KMS-260E
・MD-105FX:Hi-MD AUDIO対応
↑MD-105FX
MD-105(初代)では左下にあったREC LEVEL専用ツマミが、派生機ではなくなっている。
若干の差異はあるが、MD-105X/MD-105AX/MD-105TXの前面は似たようなものだが、Hi-MD対応で最後期のMD-105FXは変化している。
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