[SONY] ピックアップにKMS-210Aが使われている機種 [MiniDisc]
SONYのMD(MiniDisc)用のピックアップ(Optical Pick-Up)には、以下の型式がある。
・KMS-130A/KMS-130B
・KMS-140B/KMS-140C
・KMS-190A/KMS-190B
・KMS-193C
・KMS-194A/KMS-194B/KMS-194D/KMS-194E
・KMS-200A
・KMS-201A
・KMS-210A
・KMS-240A
・KMS-241A/KMS-241B/KMS-241C
・KMS-242A(車載用)
・KMS-250A
・KMS-252A
・KMS-260A(録再)/KMS-260B(録再)/KMS-260E
・KMS-261A
・KMS-262/KMS-262A/KMS-262B/KMS-262E
・KMS-280A(録再ポータブル)
・KMS-281A(再生専用)
・KMS-330A
再生録音両対応だけでなく、再生専用であったり、ポータブル専用、車載用専用など、様々な種類がある。
この中で、SONY機への採用が多いのは、
・KMS-210A
・KMS-260A
・KMS-260B
であるが、KMS-210Aは録音時の発熱が大きく、録音を繰り返すと、ピックアップが早期にダメになってしまう(=寿命が短い)。
MDは光磁気ディスクであり、録音時に強力なレーザーを照射してディスクを加熱、その間に磁気ヘッドで書込むという仕組である。
レーザーパワー参考値
・CD再生:0.4mW
・MD再生:0.9mW
・MD録音:7.0mW(最大)
・MD録音(4倍速):8.4mW(最大)
再生時の負荷は小さいが、録音をすると、ピックアップのレーザーダイオードがダメージを受ける。
どのピックアップでも録音時の発熱でダメージは受けるのだが、KMS-210Aは録音時の発熱が大きいため、他と比べて早期にダメになってしまうのだ。
2023年8月時点に於いて、ピックアップは既に製造されておらず、新品のピックアップを手に入れるのは困難だ。
よって、これからMDを手に入れるなら、発熱の大きいKMS-210Aではなく、KMS-260A/KMS-260B/KMS-260E搭載機にするべきであろう。
関連:[SONY] ピックアップにKMS-260A/KMS-260B/KMS-260Eが使われている機種 [MiniDisc]
KMS-210A
以下に、KMS-210Aを搭載したSONY機を挙げておく。
・MDS-S30(1994年) 59,000円 幅280mm
・MDS-S35(1995年) 54,000円 幅280mm
・MDS-302(1994年) 65,000円
・MDS-303(1995年) 59,000円
・MDS-503(1995年) 77,000円
・MDS-JA3ES(1995年) 108,000円
・MDS-JA30ES(1997年) 120,000円
・MDS-JA50ES(1996年) 180,000円
・MXD-D1(1996年) 77,000円 CD+MD一体型
・MDS-S1(1994年) 69,000円 コンポ用
・MDS-DRE1(1998年) 115,000円 MDによるリミックスが可能
・MDS-B5(業務用) 幅212mm
・MDS-B6P(業務用) 幅212mm 再生専用
KMS-260Aが載るのは1996年の機種からであるが、MDS-JA50ESやMXD-D1など、1996年であってもKMS-210Aの機種があるので注意が必要だ。
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