[SONY] TC-K222ESJのメンテナンス [カセットデッキ]

2021年11月18日



1993年に発売された、SONYのカセットデッキであるTC-K222ESJの件。

関連:[SONY] TC-K222ESJ [分解編]

FL管や窓を拭くため、前面パネルに向かう。

外装を外す。

内部_TC-K222ESJ

ケーブルが長く、かつ、左右に渡されているため、前モデルであるTC-K222ESAよりも、面倒な感じ。

ケーブルを解く前に、写真を撮っておこう。

前面パネルを外すには、右側基板にあるDOLBY NRやBIASのツマミを抜かないとダメだが、固くて抜けない!

MPX FILTER_HX PRO_CALIBRATION_DIRECT_TC-K222ESJ

ただ、FL管側の基板(左側)に行くだけなら、右側は鉄枠ごと外せばよい。

左側基板を外し、その表面と、窓内部を拭く。

FL管の基板_TC-K222ESJ

喫煙環境にあった場合など、汚れている場合があるからだ。

これらが汚れていると、FL管の表示が暗く見えてしまう。

窓内部_TC-K222ESJ

関連:FL管の窓(ウィンドウ)について

FL管の表示内容がESG/ESL/ESAに比べ圧倒的に貧弱なのは、以下に書いた通り。

FL管_TC-K222ESJ

関連:FL管(蛍光表示管)について

タクトスイッチに不良がある場合は交換するか、接点復活剤を吹き込んでおくが、本機は不良がないので、今回は何もしない。

接点復活王

関連:接点復活王(ポリコールキング,サンハヤト)

操作ボタンは外せるので、水洗いしても良い。

操作ボタン_TC-K222ESJ

AMSの早送り/巻き戻しが押しにくい問題(※)は、設計上のものだが、この時点では対策が思い浮かばなかった。

※ 正面から奥には押しにくく、上から下げる感じで押す。

右側基板の裏が見えるので、接触不良がある場合は、接点復活剤を流し込んでおく。

右側基板の裏_TC-K222ESJ

仮組し、動作に問題がなければ完了。

なお、TC-K222ESLTC-K222ESAに見られる銅板のハンダ割れだが、TC-K222ESJには銅板がないので対策不要だ。

関連:[SONY] TC-K222ESAの基板修理 [カセットデッキ]

リサジュー図形

アジマス調整前/後のリサジュー図形。


関連:カセットデッキのアジマス調整の方法

関連:カセットデッキのアジマス調整用ネジの場所

関連:[SONY] ESシリーズの変遷と比較(ESG→ESL→ESA→ESJ→KA*ES) [カセットデッキ]

関連:[SONY] 3ヘッド機対決(比較) [TC-K222ESJ,TC-K710S,TC-K700S]



Posted by nakamura