オーディオ構成/接続図(2021年10月)
オーディオ構成/接続図
(2021年10月)
現在計画中の、オーディオ構成/接続図を示す。
・CDプレーヤー:CDP-S35(1995年発売,22,000円)
・MDレコーダー:MDS-S37(1996年発売,49,000円)
・チューナー:ST-S510(1995年発売,25,000円)
・カセットデッキ:TC-K222ESA(1991年発売,60,000円)
↑CDP-S35
電源スイッチはない。
↑MDS-S37
↑ST-S510
↑TC-K222ESA
サイズと重量
・CDプレーヤー:幅280x高さ82.5x奥行285mm 2.2kg
・MDレコーダー:幅280x高さ83x奥行270mm 3.3kg
・チューナー:幅430x高さ85x奥行295mm 2.7kg
・カセットデッキ:幅430x高さ135x奥行360mm 7.1kg
CDとMDは、幅が狭いものを採用。
↑上がCDP-S35、下がMDS-S37
関連:[SONY] CDP-S35とMDS-S37 [CD/MD]
幅や重量的に、上記の通りに積み重ねる(大きいものを下、重いものを下)。
大きさ的には、最下段のカセットデッキが最大なので、これが載ればOKだが、奥行に関しては、360mmなくても、脚が載ればOK。
↑TC-K222ESA
関連:[SONY] TC-K222ESAの分解修理と怪奇現象 [カセットデッキ]
アンプがないが、チューナーを除き、ヘッドホン端子(ボリューム付き)があるので、ヘッドホンで聴く限りはアンプは不要だ。
↑ST-S510
関連:[SONY] ST-S510(FM/AMステレオチューナー) [AMステレオ対応]
・必要な幅:430mm
・必要な奥行:360mm
・必要な高さ:82.5+83+85+135=386mm
・総重量:2.2+3.3+2.7+7.1=15.3kg
オーディオラックのような大袈裟なものはなく、以下のような階層型シェルフ棚の1枚に4台全部乗せることになるが、
カセットデッキ(TC-K222ESAとTC-K222ESJ)と廉価3ヘッド機(TC-K710S)の、合計19.2kgを載せていたことがあるので、おそらく大丈夫だろう…
機器や棚は既に揃っているが、棚にはデスクトップPC(下段)やNAS(最下段)等も載っているので、相当な重量となる上に、上述の設置をするためには棚の幅を変える必要があり、ケーブルだらけの一切全てを一度降ろさねばならず、図まで作っておきながら、実行するかは未定(笑)
途中で作業を止めると生活に支障が出る(=単に邪魔)ので、着手したら、一気に最後まで完遂しなければならない。
完遂
一気に完遂した!
↑右のスピーカーは上下逆
最下段のNAS類と最上面は除き、中2段を移動。
メジャーで計測しながら、極限まで詰め、上述の予定では4台のところ、カセットデッキ2台、チューナー、MDデッキ、CDプレーヤーの「5台」を載せることに成功!
・CDプレーヤー:CDP-S35(1995年発売,22,000円)
・MDレコーダー:MDS-S37(1996年発売,49,000円)
・チューナー:ST-S510(1995年発売,25,000円)
・カセットデッキ:TC-K222ESA(1991年発売,60,000円)
・カセットデッキ:TC-K222ESJ(1993年発売,65,000円)
↑TC-K222ESJ
最下段のTC-K222ESJは、おそらく使うことはないと思われる(笑)
大きさは、
・CDプレーヤー:幅280x高さ82.5x奥行285mm
・MDレコーダー:幅280x高さ83x奥行270mm
・チューナー:幅430x高さ85x奥行295mm
・カセットデッキ(TC-K222ESA):幅430x高さ135x奥行360mm
・カセットデッキ(TC-K222ESJ):幅430x高さ135x奥行360mm
カセットデッキ2台のサイズは同じで、合計の高さは521mmとなった。
その重量は、
・CDプレーヤー:2.2kg
・MDレコーダー:3.3kg
・チューナー:2.7kg
・カセットデッキ(TC-K222ESA):7.1kg
・カセットデッキ(TC-K222ESJ):7.4kg
合計、22.7kg!
棚板がもう1枚あれば、(カセットデッキ2台)(CD/MD/チューナー)と分散できるのだが、このセットにはもう棚がない。
ES機を2台載せるなら、オートリバース機を載せた方が、何かと便利では?
なお、オートリバース機、例えばTC-RX715の場合、高さは125mmと10mmほど低いので、少し余裕ができる。
↑TC-RX715
関連:[SONY] TC-RX715のメイン基板 [1994年発売]
また、重量に於いても、ES機が7kg超に対し、TC-RX715は4.8kgと、半分とはならないまでも、大幅に「削減」できる。
苦労して5台載せることに成功したが、電源の問題がある。
5台を同時にコンセントに挿せない(笑)
アンプのように、機器の背面に、他へのコンセントがないからね。
まぁ、同時に使うのは5台中2台程度だろうから、都度挿し変えれば済むけど。
・CD単体使用(再生):1台使用
・MD単体使用(再生):1台使用
・カセット単体使用(再生):1台使用
・CD→MD録音:2台使用
・チューナー→MD(モニター/録音):2台使用
・PC→DAC→カセット録音:1台(PCやDACのコンセントは別系統)
なお、MDデッキ横の空きスペース設置したダイソーの300円スピーカーの電源は、下段にあるPCのUSB端子(スタンバイ時でも給電)から取れる。
関連:小型スピーカー各種
接続ケーブル
CDとMDの光デジタル端子は両者とも角型なので、両端が角型のケーブルで接続する。
両者を重ねる場合、1mでも長すぎるくらいで、0.5m(50cm)もあれば十分だ。
チューナーとMDをアナログ(RCA)でつなぐ場合も、1mでは長すぎるので、0.5mを使いたい。
関連:JVC ピンプラグ 0.5m 2本入り CN-165GW
JVCケンウッドのCN-165Gは、0.5mのRCA音声ケーブルで、金メッキが施されている。
以下のラインナップを見るに、0.5mより短いものはないようだ。
ケーブルもSONYに揃えるべきだろう?という向きには、以下がある。
より詰めるなら、他メーカーで0.3m程度のものを探すか、自作しかない?
そこまでするか?ということだが、ガチの年季の入ったオーディオマニアなら、それくらい当然だ!
# 当方はしません。
使用方法
この接続時に於ける、使用方法は、以下の通り。
1.CDをMDにデジタル録音する。
2.ラジオをMDにアナログ録音する。
3.PCの音をDAC経由でカセットテープに録音する。
4.カセットデッキの音をDAC経由でPCに取り込む(デジタル化)。
3に関しては、テストテープ作成にも使える。
4に関しては、カセットデッキのメンテナンス(ワウ・フラッターやリサージュ図形)にも使える。
空き端子
何も接続されていない「空き端子」が存在する。
CD(CDP-S35)
LINE OUT(RCA)
MD(MDS-S37)
LINE OUT(RCA)
Digital OUT(光)
TAPE(TC-K222ESA)
LINE IN(RCA)
DAC
LINE IN(RCA)
Digital IN(光)×3
Digital OUT(光)
これらの空き端子の活用を考えるが…
CDのLINE OUTとTAPEのLINE INは接続できるが、CDを直接TAPEに録ることはない。
(CD→データ化→データ再生→DAC経由で録音)
CDのLINE OUTとDACのLINE INは接続できるが、CDをDAC経由でPCに録ることはない。
(USB接続のDVDドライブでPCに直接取り込んでデータ化)
MDのDigital OUTとDACのDigital INは接続できるが、デジタル録音されたMDは、SCMS(コピーガード)により阻害される(後述)。
MDのLINE OUTとDACのLINE INは接続でき、この場合はデジタル録音されたMDでもデータ化が可能。
(MDが再生できなくなる前にデータ化、但しアナログ)
TAPEのLINE INは開けておき、必要な時にICF-SW7600G(短波ラジオ)などを接続して録音するような用途で?
幅430mmと幅280mmの差である150mmが、チューナーの上(MDの横)にスペースとして残るが、ICF-SW7600Gの幅は19cmあるので載せられない。
幅430mmの中央に幅280mmを載せると、両端に75mmのスペースができるが、ここにダイソーの300円スピーカー(幅63mm)がちょうど置けた。
ボリュームが背面にあるのが難点だが…
幅が75mm、高さが166mm(=CDとMDの高さの合計)までなら、他のスピーカーも設置可能だ。
MDデッキでMD再生やラジオをモニターしている時、背面のLINE OUTとDigital OUTからは常時出ている。
この時に前面にヘッドホンを挿しても、そのまま出続ける。
この構成にアンプはないが、アンプ内蔵のスピーカー(RCAでもデジタルでも良い)をMDデッキにつなぐことで、スピーカー聴取も可能となる。
MDデッキの「空き」が、生きてくるわけだ。
SCMSの実験
MDS-S37のDigital OUTとDACのDigital INをつなぎ、チューナーのLINE INをMDS-S37でモニターさせると、DACから音が出る。
その状態で、PCで録音可能だった。
次に、MD(CDP-S35からデジタル録音したもの)を再生させると、DACから音が出る。
だが、その状態でPCに録音しようとすると、DACから音は出るが、録音はできない。
ということで、やはりSCMS(シリアルコピーマネジメントシステム)が働いている模様。
関連:SCMS (Wikipedia)
MDS-S37のLINE OUTとDACのLINE INをつなぐと、アナログ録音になるため、SCMSはかからず、PCに録音が可能(MDのデータ化)。
当然ではあるが、CDプレーヤーDigital OUTとDACのDigital INをつなぎ、CDを再生させると、普通に録音はできる。
ラジオ聴取時
上述のように、チューナー(ST-S510)には、ヘッドホン端子がない。
なので、ラジオを聴く時は、MDを経由させる必要がある。
関連:[828kHz] NHKラジオ第2放送 放送開始前のインターバル [JOBB]
電気代の無駄となるが、空のMDを用意しておけば、急な録音にも対応できるので…
なお、インプットモニター機能により、録音せずにモニターすることが可能だ。
1.MDを取り出す。
2.前面のINPUTスイッチで、DIGITALかANALOGを選ぶ。
3.録音ボタンを押す。
3ヘッドのカセットデッキの「MONITOR」のような機能だが、MDを出しておくのが面倒ではある。
消費電力
・CDプレーヤー:CDP-S35:8W
・MDレコーダー:MDS-S37:13W
・チューナー:ST-S510:7W
・カセットデッキ:TC-K222ESA:19W
・カセットデッキ:TC-K222ESJ:22W
MDの13Wは録音時と思われ、スルーだけならもっと低いだろう。
MDは他の機器とは異なり、電源をOFFにしても、一次側が切れない(リモコンでONにできる状態)ので、コンセントを抜かない限り、待機電力がかかる点には注意。
チューナーは受信時の変化(動き)がなく、見ていてつまらない。
見た目(動き)を重視するなら、TUNER→MDではなく、TUNER→CASSETTE DECKとするのが良。
TC-K222ESAは3ヘッド機なのでMONITORができ、レベルメーターが長いので、
↑TC-K222ESAのFL管
見た目の変化が楽しめる。
MD(MDS-S37)にもレベルメーターはあるのだが、比較にならないほど小さく短く、面白みに欠けるのだ…
CD不要説
CD(CDP-S35)とMD(MDS-S37)はMDのリモコン(RM-D8M)を使うことで、CDシンクロ録音が可能。
両者をデジタル接続していれば、曲番もキチンと付く。
が、そのような振舞を試してみたいがための接続であり、CDを聴くことはほとんどない(データ化したものをPCで聴く)ので、CDプレーヤーは除去するか、カセットデッキ(オートリバース機)に置き換えた方がいいかもしれない。
CD-MD一体型
今回は、CDプレーヤー(CDP-S35)とMDレコーダー(MDS-S37)を組み合わせたが、CDとMDが一体となったデッキを使えば、ケーブル接続も不要。
省スペースで、もっとスマートに、より「セクシー」に(閣外進次郎)できる。
・MXD-D1(1996年発売) 77,000円
・MXD-D2(1998年発売) 74,000円
・MXD-D3(2000年発売) 64,000円
・MXD-D5C(2000年発売) 79,000円
・MXD-D40(2001年発売) オープン価格(店頭予想価格は6万円前後)
・MXD-D400(2003年発売) 66,000円
この中で、MXD-D5Cは、CDが5枚入るので、若干毛色が異なる。
6機種とも、幅が430mmなので、カセットデッキとも合う。
ATRACのバージョン、MDLP、入出力端子の差があるので、購入前によく検討を。
↑MXD-D1(1996年発売)
↑MXD-D2(1998年発売)
↑MXD-D3(2000年発売)
↑MXD-D5C(2000年発売)
↑MXD-D40(2001年発売)
↑MXD-D400(2003年発売)
MXD-D1
ATRAC Ver.3.0
MDLP非対応
光デジタル出力端子はあるが入力がない
マイク入力端子あり(次機種から廃止)
カタカナ文字対応
消費電力:24W
サイズ:幅430x高さ107x奥行280mm
重量:4.5kg
MXD-D2
ATRAC Ver.4.5
MDLP非対応
ピッチコントロール可
カタカナ文字対応
PCとの接続が可能(PCLK-PX1要)
光デジタルと同軸デジタル入力あり、光デジタル出力あり
消費電力:16W
サイズ:幅430x高さ120x奥行290mm
重量:5.2kg
MXD-D3
ATRAC Type-R(MDLP対応)
4倍速ダビングが可能
2桁表示ディスプレイで、CD/MD両方の時間情報の同時表示が可能
カタカナ文字対応
ピッチコントロール可
光デジタル入力端子はあるが出力がない
消費電力:18W
サイズ:幅430x高さ120x奥行290mm
重量:4.7kg
MXD-D5C
5CDチェンジャー
ATRAC Type-R(MDLP対応)
カタカナ文字対応
ピッチコントロール可
PCとの接続が可能(PCLK-MN10要)
光デジタル入力端子はあるが出力がない
消費電力:20W
サイズ:幅430x高さ120x奥行395mm
重量:6.5kg
MXD-D40
ATRAC Type-R(MDLP対応)
4倍速ダビングが可能
PCとの接続が可能(PCLK-MN10要)
光デジタル入力端子はあるが出力がない
消費電力:18W
サイズ:幅430x高さ120x奥行290mm
重量:4.7kg
MXD-D400
ATRAC Type-S(MDLP対応)
4倍速ダビングが可能
光デジタル入力と出力あり
消費電力:15W
サイズ:幅430x高さ108x奥行399mm
重量:5.4kg
MXD-D5CとMXD-D40は、2001年6月の「Hi-Fiオーディオカタログ」には掲載されていたが、生産終了。
MXD-D400も、さすがに令和時点では生産終了である。
これら6機種の中ならどれを選ぶかだが、各機の欠点は、
・MXD-D1:光デジタル入力端子なし
・MXD-D2:MDLP非対応
・MXD-D3:光デジタル出力端子なし
・MXD-D5C:光デジタル出力端子なし
・MXD-D40:光デジタル出力端子なし
・MXD-D400:デザイン(映像機器っぽい)
「光デジタル出力端子なし」は、光デジタル接続のスピーカーを使わない人にとっては問題なし?
# デジタル録音のMDは、SCMSにより、他へのデジタル録音ができないので、その点では有無は関係ない。
デジタル入出力があるMXD-D2か、それに加えMDLP対応のMXD-D400が選択肢となる?
だが、MXD-D1以外、ブラックモデルがないという非常事態!
中古の本体は嫌!新品が欲しい!という場合、TEACのMD-70CDがある。
MDLPにも対応しているが、既に生産終了となっている(2020年12月で販売終了)。
弊社(TEAC)には「録音と再生の技術で今と未来をつなぐ」というポリシーがあります。
他社がMDオーディオ事業から撤退していくなか、我々まで生産・販売を辞めてしまうと、MDを聴けなくなってしまうので、できる限り続けたいという思いがありました。
そのため、(MD-70CDの)生産に必要な部品を買い溜めして細々と続けていたのですが、その在庫が底を尽き、2020年12月で販売を終了することになりました。
関連:「辞書からも削除」MDは完全に消えてしまうのか「最後のMDメーカー」に聞く (ラジオ関西)
このMD-70CD、在庫限りなので、適価で手に入るなら、入手しておきたい。
裏技(RK-C102)
CDやMD、チューナーには、1系統のLINE OUT(RCA)しかないが、SONYのオーディオケーブルであるRK-C102を使えば、2系統にできる!
関連:[SONY] RK-C102 [RCA音声分岐ケーブル]
これを使えば、CDやチューナーをMDとカセットデッキの両方に接続することができ、同時に録音することも可能となる。
もちろん、カセットデッキ2台に分けることも可能だ。
しばらく使ってみたが、動作には問題ない模様。
# SONYが出しているので問題ないでしょ。
分ける方向には機能するが、逆は機能しない(合成はもちろんのこと、片方も不可)ので注意。
結論
ここまで書いておいて何だが、令和時代、このような古いオーディオは不要であり、無くても何ら困らない。
CDはデータ化してあるのでPCで聴けばよいし、MDは使わないし、ラジオはスマホで聴けるし、災害(停電)時にはポケットラジオがあるし、カセットはもはや遺物である。
さらに言うと、今のPCの音はそれなりに良いため、DACも不要である。
全て終了
関連:[SONY] CDP-S35(1995年発売)のレビュー [CDプレーヤー]
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