[ダイソー] 300円スピーカーの低音改善改造 [コンデンサ交換]
以前作った、300円スピーカーのアンプと、SONYのSRS-55のSPを組み合わせた、謎のスピーカー。
関連:[SONY] SRS-55(スピーカー)と改造 [BeSIDE]
普通に聴取できるが、非常に軽い音で、低音は出ない。
これを改善する方法を見かけたので、試すことにする。
基板は、「EST-8002AC」となっているもの。
↑EST-8002AC
C3/C4と書かれている場所にチップコンデンサが載っているが、これを容量の大きいものに交換するという方法だ。
# チップコンデンサは0.082uFとのこと。
ここのチップコンデンサで、低音がカットされているので、交換により、低音を取り戻すのね。
ただ、交換するコンデンサを容量の大きいものにすると、
・アンプが発熱して壊れる
・USB5(5V 500mA)を超過して電力不足となる
ので、1-3.3uF程度にすべきとの情報。
チップ型の手持ちがないので、筒形の50V 2.2uFとした。
極性は、入力側(C3/C4の文字がある側)が、コンデンサのマイナスだ。
元のチップコンデンサは、先の細いハンダごてで簡単に除去できたが、
取り付けるのは、場所が微細で困難。
何とか取り付けたものの、コンデンサに触れると、パターンごと剥がれてしまった。
# スルーホールがなく固定できないので当然。
テスターを使い、周辺の回路を確認。
ポリウレタン銅線(UEW線)を使い、
関連:ポリウレタン銅線
剥がれた箇所の前段はVRから、次段は抵抗から取って、何とか成功。
INPUT(L/R)→VR→C3/C4→R1/R2→アンプへ
串団子型の抵抗を持っていれば、C3/C4、R1/R2周辺を破壊しても、何とかなりそうだ。
# 次段の抵抗(R1/R2、682の表記)は、6.8kΩである。
ケースに組み込む際も、交換部品に触れないように注意。
片方は直付け、片方はUEW線使用となったが、直付けはモロにパターンに負荷がかかるので、両方ともクッションの効くUEW線使用にした方が安全だろう。
ラックに設置後、音を確認する。
以前とあまり変わらないような…と感じながらそのままFM放送を流していると、やはり違うような気がする!
0.082uFという極端な入力カップリングコンデンサにより、低音が大幅にカットされていたので、鳴らない音が鳴るようになった感じ?
ただ、いわゆる「ヴォンヴォン」というような低音は、全く出ない。
ダイソーのままでこの改造をすると変化はあるのだろうが、本機のSPはSONYのなのでね、
↑(左)SRS-55と300円SP(右)
ダイソーのSPに比べると、見た目の時点で、低音が出そうにない。
関連:[ダイソー] 300円スピーカー(開封/分解) [daiso]
固定とLEDの追加
コンデンサが上記の状態でも、ケース内に収まっているので負荷は掛からないと思うが、念のためにホットボンドで固めた。
さらに、LEDも追加する。
基板「EST-8002AC」には、LEDを付けるパターンがあるが、部品は載っていない。
チップ抵抗は持っていないので、抵抗を付けるパターン(R6)をバイパスし、串団子型の抵抗を別途付けることに。
バイパスした時点でUSBケーブルを挿し、LEDパターン間の電圧を測ると、5Vであった。
LEDは各色持っているが、青色を選択。
青色LEDの順電圧(VF)と順電流(IF)が不明だが、3Vと10mA(0.01A)として、必要な抵抗は
抵抗にかけるべき電圧=5V-3V=2V
2V/0.01A=200Ω
となる。
(抵抗のW数は2V*0.01A=0.02Wで範囲内)
関連:LED基本ガイド
基板のプラス側に、LEDのアノード(足の長い方)を接続する。
抵抗は、アノード側でもカソード側でも、どちら側に付けても良い(≒車の渋滞)。
光ることを確認した。
LEDをどこに固定するかだが、都合のいいことに、ケースの中央に、穴の通った支柱があり、これをドリル(3.5mm)で広げ貫通、そこにLEDを外側に向けて埋め込んだ。
このように、内部はかなり強引である。
外からは、以下のように見える。
本来はSPの背面となり見えないが、今回の用途ではボリューム(音量)コントローラーとしてLED面が上を向くので、これで良い。
青色LEDの順電流を20mA(0.02A)とし、100Ωの抵抗でもよかったかな?
LEDを付けたことで、切り忘れを防げる。
このSPには電源SWがないので、電源タップにある電源で切ることになる。
タップにオレンジ灯があるので、LEDがなくても切り忘れには気付くのだけど(笑)
関連:AT-SP121(オーディオテクニカ) 小型スピーカー 改造
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