[Quansheng] UV-K5(8),UV-K5(99),UV-K6の入手レビュー [受信機]
UV-K5の系列
2024年10月、Quansheng(福建泉盛電子有限公司)のトランシーバーであるUV-K5系の2台を購入した。
以下、ハードからソフトについて、いくつかの投稿に分けてレビューする。
UV-K5の系列
UV-K5の系列には以下があるが、中華品らしく「いい加減」で「複雑」で「ややこしい」ので注意。
----------
・UV-K5:バックライトは白色
↑UV-K5
UV-K5系の標準モデルと思われる。
----------
・UV-5R PLUS:バッテリー容量2200mAh、USB-Cポートなし、バックライトは青色、MボタンとEXITボタンがカラー、音量ツマミが黒
↑UV-5R PLUS
関連:[Quansheng] UV-5R PLUSの入手レビュー [受信機]
型式は「UV-K5 PLUS」ではない(NOT)なので注意。
----------
・UV-K5(8):バッテリー容量1600mAh、USB-Cポートあり、バックライトは橙色
↑UV-K5(8)
画像では橙に白文字だが、実際には橙に黒文字である。
----------
・UV-K5(99):バッテリー容量1600mAh、USB-Cポートあり、バックライトは橙色、カラーバリエーション(青/灰/黄/赤)あり
↑UV-K5(99)
画像では橙に白文字だが、実際には橙に黒文字である。
----------
・UV-K6:UV-K5(99)と同じだが、UV-K5(99)を「UV-K6」と称している場合がある(意味不明)。
----------
他にも、UV-K5(8)の橙版があったり、
UV-K6を称する青版があったり、
UV-K6を称する黄緑版があったり、
UV-K5の迷彩版があったり、
メーカー(Quansheng)がそれらを出しているのか、それとも関係のない業者が勝手にガワ(外装)を変えて出しているのか、何もかもが意味不明な中国四千年の歴史である。
但し、型式が類似しているBAOFENGのUV-5Rは、全くの別物(本頁では除外)なので注意。
↑BAOFENG UV-5R
2024年10月時点での価格は、AliExpressでUV-K5(8)の場合、送料無料で2,500-3,000円ほどであり、国内メーカー機(アイコムのIC-R6で最安2万円)と比べても激安である。
テンキー付き、しかもパソコン接続ケーブルも500円以下と激安で、ソフトは無料で手に入る。
エアバンドを聴きたいが2万円は…という向きには最適であろう。
# だいたい、デジタル化が進んだ令和時点に於いて、アナログは航空無線くらいしか聴けるものがなく、スグに飽きてしまう可能性が高い。
3千円なら、飽きても問題ないよね!
但し、自作パソコン同様、自分で情報を集めて理解し、処理する能力は必要だ。
USBプログラミングケーブル
ファームウェアの書き換えや、周波数の登録や本体の設定をパソコンで行うため、USBプログラミングケーブルを用意する。
USB-Cポートがあるモデルでも、それは充電専用なので、このケーブルが必要になる。
Baofeng(他社)とあるが、Quanshengの本機に使用可能である。
2024年10月時点での価格は、アマゾン(日本)の場合、500円ほど。
ケーブルとセットで売られている本体もあるので、価格によってはセットの方がトクな場合もあろう。
なお、写真のようにCD-ROMが付属しているが、Windows11の場合、CD-ROMは使う必要はないので、光学ドライブは不要だ。
UV-K5(8)とUV-K6
当方が購入したのは、UV-K5(8)と、UV-K6と称する、合計2台。
↑UV-K5(8)と、UV-K6(赤)
AliExpressで購入、価格は約2,500円/台(送料無料)。
2024年10月に初旬に注文、そして注文からわずか4日で到着という、恐るべき中華パワー!
内容物は、
・無線機本体
・バッテリー(電池)
・アンテナ
・充電台
・クリップ
・ストラップ
・マニュアル(英語)
国内メーカーなら、充電台は別売だろう。
例えば、アイコムの受信機であるIC-R6の充電台(BC-194)は、実売で2千円程度。
それが最初から付属して2,500円という、恐るべき中華パワー!
気になるUV-K6(赤)であるが、本体には、UV-K5(99)と書かれてある。
↑UV-K6の裏面
99が繰り上がってUV-K6となったのかは不明、何もかも意味不明、mp3やmp4を超えてmp7やmp8が存在すると言われる、中国四千年の歴史である。
↑UV-K5(8)の裏面
UV-K5(8)には、本体とバッテリーに製造年月の黄緑色のシールがあるが、UV-K6(赤)にはない。
バッテリーは双方とも同じ(BPK5 7.2V 1600mAh 11.52Wh)で、相互に交換も可能。
充電台のコンセント形状は、EUタイプであり、そのままでは使えない。
先端を切って加工し日本仕様にするか、以下のような変換プラグを用意するか。
なお、この形状(丸棒2本)にはφ4.0mmと4.8mmのものがあるようだが、本品はφ4.0mmであった。
充電台の電圧はAC 110-240V 50/60Hzなので、電圧は問題ない。
充電中は、充電台のLEDが赤く光り、緑で充電完了。
以下のように、バッテリーだけでも充電できる。
USB-C端子があるモデル(UV-5R PLUS以外)は、USB-C経由で充電可能。
なので、充電台は単なる台として使用し、充電はUSB-Cで行うようにすれば、EUタイプでも何ら問題ないが、USB-Cの充電では、充電台のランプは点灯しない。
だが、充電中はアンテナ根元にあるインジケーターが青く光り、完了すれば消灯するので、何ら問題はない。
# 充電台での充電では本体のインジケーターは光らない。
充電台での充電とUSB-Cでの充電は両方可能で、双方のランプが付くが、危険なのでやらないこと!
充電中はノイズのためか、充電台及びUSB-Cの双方ともまともに受信できないので、充電しながらの受信は無理であった。
バッテリーを装着しない状態でUSB-Cから給電すると、その状態でも電源が入ったが、ノイズの影響で受信困難なので、意味はない。
質感
質感であるが、中華メーカーの中華品とは思えないほど、シッカリした造りである。
UV-K5(8)は、画面周辺は灰色の金属で、飾りネジもあり、質感は非常に高い。
↑UV-K5(99)の質感
ただ、UV-K6コトUV-K5(99)は、赤色のプラスティックが安っぽく、子供のオモチャにしか見えない(笑)
↑UV-K5(99)の質感
この様子だと、青色であろうが灰色であろうが黄色であろうが、どれも子供のオモチャに見えるだろう。
中身のハード的には同じであり、ファームウェアも書き換えるので、質感を求めるならUV-K5(8)の方が良いだろう。
複数台持っていて見た目で区別を付けたいとか、同じではつまらないという人は、UV-K5(無印)やUV-5R PLUSを混ぜるのも良いだろう。
但し、UV-5R PLUSはバッテリーが大容量化(2200mAh)しているが、USB-C端子がないので注意だ。
↑USB-C端子がない(UV-5R PLUS)
だが、密(ヒソカ)に存在するUV-5R PLUSの8W品には、USB-C端子が備わっているという裏情報があるが、詳細は以下リンクにて。
関連:[Quansheng] UV-5R PLUSの入手レビュー [受信機]
初期バージョン
開封直後のバージョンは、以下の通りであった。
・UV-K5(8):v1.0
・UV-K5(99):OSFW-bd90ca3
↑UV-K5(8)
↑UV-K5(99)
製造時期は、UV-K5(8)が2024-10と新しいのだが、ファームウェアは最初期版(v1.0)であった。
UV-K5(99)の製造時期は不明であり(シールがない)、ファームウェアは謎の表記。
次の記事では、有志が作成したファームウェアを導入し、送信禁止化する。
次頁:[Quansheng] UV-K5系受信機の送信禁止化 [EGZUMER]
関連:[Quansheng] UV-K5系受信機の編集ソフトと本体の設定 [CHIRP_EGZUMER]
関連:[Quansheng] UV-K5系受信機の使い方や注意点 [EGZUMER]
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません