[SONY] CDP-391(1990年発売) レビュー [CDプレーヤー]

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(2026年2月)

SONYのCDプレーヤーであるCDP-391を入手した。

CDP-391_カタログ
CDP-391(1990年) 19,500円

3百番台で最も安価な機種で、実際に価格も19,500円と最も安く、当時、新品は、在庫処分で1万円以下で買えた。

CDP-391_1992年10月

後継のCDP-311(1993年)は22,000円で、さらに後継のCDP-315(1994年)も22,000円であり、CDP-391だけが2万円以下と安い。

CDP-311_カタログ
CDP-311(1993年) 22,000円

CDP-315_カタログ
CDP-315(1994年) 22,000円

関連:[SONY] CDP-391/CDP-311/CDP-315 [CDプレーヤー]

CDP-391にはテンキーがないが、CDP-311からは追加されたので、そのあたりに理由があるのかは知らない。

内部

中身はほとんど空っぽである(笑)

内部_CDP-391

上から見える基板は、後方の電源基板だけ。

他の機能は、前面基板にある。

空間が大量にあるので、貴重品などを隠しておく用途にも向いている?

メンテナンス

CD-Rも読み取れ、再生も可能であったが、ボリュームのガリがあったので、以下のメンテナンスを施した。

・ピックアップレンズのクリーニング
・メカ部の古いグリスの除去と新しいグリスの塗布
ゴムベルトの交換
・電源基板と前面基板のハンダチェックと再ハンダ
・ボリュームにパーツクリーナー
・FL管と内窓のクリーニング
・電源スイッチの分解クリーニング

ハンダチェックではハンダ割れは見られなかったが、ラインアウトやヘッドホン端子等、力のかかる部分に再ハンダを行った。

ボリュームの穴にパーツクリーナーを吹き込み、ボリュームを何度か回すと、ガリは解消した。

パーツクリーナー プラスチックセーフ

CDの認識やスキップも速く、FL管も明るいので、あまり使用されていない機体のように見える。

また、タクトスイッチの不良もないので、保存環境もよかったのだろう。

電解コンデンサ

電源部にある電解コンデンサは、以下の3個。

電解コンデンサ_CDP-391

・C901:16V 4700uF(SME)
・C902:16V 10000uF(nichicon)
・C903:63V 100uF(SME)

# uF=μF(マイクロファラド)

C901_C902_C903_CDP-391

海外モデルだと、C901が6800uFとなっている場合もあるようだ。

CDP-391について調べていた事前情報によると、以下の動画のように、電源部にあるコンデンサが液漏れを起こし、漏れ出た電解液で基板がダメになる事案があるとのこと。

幸い、入手した機体には、(表から見たところ)液漏れは見られなかったが、気になるので、これら3個のコンデンサを外して、調べてみた。

すると、C902(16V 10000uF)の底面のマイナス側に、若干の液漏れが見られた。

C902の液漏れ_CDP-391

容量をチェックすると、以下の通りで、問題はなかった。

・C901:16V 4700uF:4522uF (96.21%)
・C902:16V 10000uF:10500uF (105%)
・C903:63V 100uF:103uF (103%)

C901_CDP-391
↑C901(16V 4700uF)

C902_CDP-391
↑C902(16V 10000uF)

C903_CDP-391
↑C903(63V 100uF)

# mF(ミリファラド)=10−3 F
# uF(マイクロファラド)=10−6 F
# つまり、1 mFは1 uFの千倍である。

容量的には問題ないものの、液漏れのあるC902(16V 10000uF)を使う訳にはいかない。

C903_基板面_CDP-391
↑C903のマイナス側に若干の電解液の浸潤が

当方所有のコンデンサ在庫の最高容量は2200uFであり、10000uFのものはなかったので、目下手配中である。

関連:16V 10000uF 5個

関連:25V 10000uF 5個

6800uF以上の容量の大きなコンデンサは、1個100円以上するので、容量の小さいものはまとめてストックしておくが、容量の大きなものは、必要が生じてから買うことになる。

コンデンサセットのようなものに含まれているのは、最大でも1000uF程度までである。

関連:[SONY] TC-K710Sのコンデンサ劣化調査 [カセットデッキ]

漏れが見られるコンデンサ(nichiconの黒)は、

nichicon_CDP-391
↑16V 10000uF(nichicon)

DATデッキであるDTC-57ESの電源部にあるnichiconの黒いコンデンサ(25V 6800uF)と同系統?

DTC-57ES_カタログ
DTC-57ES(1991年) 88,000円

DTC-57ESのそれは液漏れを起こし、周辺を破壊することで知られる(後に茶色や青色のものに置換された)。

DTC-57ESは1991年発売、CDP-391は1990年発売で、時期的にも近い。

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電源系となると、コンデンサは、4700ufや6800ufなども揃えておく必要があるね。

関連:16V 4700uF 10個

関連:25V 4700uF 10個

関連:16V 6800uF 10個

関連:25V 6800uF 5個

C902の液漏れでC903が巻き込まれ、交換する場合、C903は耐圧が高い(63V 100uF)ので注意。

関連:63V 100uF 6個

関連:63V 100uF 20個

また、液漏れでダメージが広範囲に及び、ダイオード(D901-D905:11ES2)が巻き込まれた場合、それらも交換が必要となるが、11ES2は既に手に入らない。

11ES2_CDP-391

1N4007が代替品として使えるのかは知らない。

FL管

最廉価機種なので、FL管はシンプルである。

FL管_CDP-391
↑FLD201 1-519-611-11 INDICATOR TUBE, FLUORESCENT

ドットマトリックスではなく、ディスクの名前を付けたりはできないが、20曲分のミュージックカレンダー(FL管右の格子)があり、聴くだけなら十分。

関連:FL管(蛍光表示管)について

関連:FL管の窓(ウィンドウ)について

ピックアップ

使用されているピックアップは、KSS-240Aなので、2026年時点でも、互換品の入手は容易だ。

KSS-240A_CDP-391

関連:[SONY] CDプレーヤーのピックアップ対応一覧 [KSS-150A/KSS-151A/KSS-190A/KSS-200A/KSS-210A/KSS-211A/KSS-213B/KSS-213C/KSS-240A/KSS-270A/KSS-271A/KSS-272A/KSS-273A/KSS-273B/KSS-274A/KSS-281A]

音質

上述のように、本機は19,500円と最も安い機種でありながら、オークション等ではそれなりに値が付いているのは、その音質に対する期待であろう。

本機は、D/Aコンバーターに、フィリップスのTDA1543が使われている。

TDA1543_CDP-391
↑IC252 TDA1543-S1 D/A CONVERTER(前面基板上)

「CDP-391」で検索すると上位に出てくる「○○○○時代」の記事を読んだ人かな?

なお、フィリップスのD/AコンバーターであるTDA1541が使われているCDP-950(1987年)も持っているが、

TDA1541_CDP-950
↑TDA1541(CDP-950)

関連:[SONY] CDP-950とCDP-750 [CDプレーヤー]

音質は、CDP-391の方が上だと感じる。

音の細部は1990年以降の5百番台や9百番台には劣るが、全体的な雰囲気は、それらよりも上。

平坦な音ではなく、かといってドンシャリでもなく、程よい低音と圧力がある。

49,800円のCDP-950が、半値以下のCDP-391に、音質では敗北!ということになるだろうが、音楽の種類にもよるし、3年も差があるので、別に不思議なことではない。

CD時代の(=昔の)音楽よりは、最近の「コンピューター音楽」的なものが合うので、音楽データを入手し、CD-Rに焼いて聴いてみると、新たな発見があるだろう。

注意点

本体にテンキーはないが、テンキーのあるリモコンを使うと、直接ジャンプできる。

全面パネルはアルミではなくプラスチックだが、見た目は悪くない。

ボリュームは電動ではないので、手で回す必要があり、(他機用の)ボリューム付のリモコンを使っても、音量を変えることはできない。

本機にはデジタル出力がないが、

ライン出力_CDP-391

2026年にもなって、CDをDATやMDにデジタル録音する人はほとんどいないだろうから、ヘッドホンやスピーカーで聴くだけなら、本機で何ら問題ない。

# ヘッドホン出力はボリューム付きであり、本体で音量調整可能。

当方はスピーカーではなく、ヘッドホンで聴いている。

SENNHEISER(ゼンハイザー)のHD 599 SE(インピーダンス:50Ω)を使っているのだが、

HD 599 SE

最初は音質よりも、9百番台と比べて明らかに音が小さい点に気付いた。

音量ノブの回す位置が、明らかに違う。

9百番台では、音量を最大にすると音が大きすぎて聴けないが、本機では最大にしても(曲によっては)聴けてしまうほど。

音量最大_CDP-391
↑音量最大状態

これは、ヘッドホン出力レベルの差によるものだ。

・本機:10mW(32Ω)
・9百番台:28mW(32Ω)

ヘッドホン出力レベルを調べてみた結果が、以下である。

・CDP-391(1990年):10mW(32Ω) ← 本機
・CDP-311(1993年):10mW(32Ω)
・CDP-315(1994年):10mW(32Ω)

・CDP-597(1990年):10mW(32Ω)

・CDP-611(1995年):10mW(32Ω)

・CDP-720(1995年):10mW(32Ω)

・CDP-950(1987年):15mW(32Ω)
・CDP-970(1988年):28mW(32Ω)
・CDP-990(1989年):28mW(32Ω)
・CDP-991(1990年):28mW(32Ω)
・CDP-997(1991年):28mW(32Ω)
・CDP-911(1993年):28mW(32Ω)

・CDP-X333ES(1990年):28mW(32Ω)
・CDP-333ESA(1991年):28mW(32Ω)
・CDP-555ESA(1991年):28mW(32Ω)
・CDP-777ESA(1991年):100mW(32Ω)

9百番台やES機になるとヘッドホン出力レベルが上がるが、音量が大きい方が、音が良く感じるので、それを狙って上位機種では出力レベルを上げているというよりも、下位モデルで意図的に下げている疑惑?

関連:[SONY] CDP-591,CDP-597,CDP-611,CDP-720,CDP-991,CDP-997,CDP-911,CDP-X333ES,CDP-X555ES,CDP-X777ES,CDP-S35,CDP-S1 [スペック比較]

関連:[SONY] CDP-597(1991年発売)のレビュー [CDプレーヤー]

関連:[SONY] CDP-997(1991年発売) レビュー [CDプレーヤー]

関連:[SONY] CDP-S35(1995年発売)のレビュー [CDプレーヤー]



Posted by nakamura