[SONY] ES/K/FX/R/RX/WR/WE/TXシリーズ [カセットデッキ]

2022年10月18日



SONYのカセットデッキの型式は「TC-」で始まるが、TCはTAPE COMPONENTの頭文字。

その後に続く文字は、シリーズ名を表す(ESシリーズは末尾に付く)。

ESシリーズ

最上位機種群のES(Extremely High Standard)として、

ES:Extremely High Standard

TC-K555ES(1982年)
TC-K666ES(1982年)
・TC-K777ES(1982年)

が登場、TC-K555ESII(1984年)などの改良機を伴いながら、

TC-K555ESII_カタログ
↑TC-K555ESII(1984年) 99,800円

13年後の

TC-KA3ES(1995年)
TC-KA5ES(1995年)
TC-KA7ES(1995年)

で終焉となった。

TC-KA7ES_2001年6月
↑TC-KA7ES(1995年) 120,000円

関連:[SONY] ESシリーズの変遷と比較(ESG→ESL→ESA→ESJ→KA*ES) [カセットデッキ]

Kの伝統

ソニーカセットデッキ「Kシリーズ」。

モデルネームTC-のあとに続く「K」を冠した製品の総称です。

このKシリーズは、いわば音質追求機。

30余年前、日本で初めてテープレコーダーを開発して以来の蓄積されたノウハウが脈々と息づいている製品群です。

ソニーは今後もカセットデッキの新たなるリファレンス(基準機)を追求。

デッキの歴史をさらに拓きます。

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「Kシリーズ」は、

・TC-K444(1982年)
TC-K555(1981年)
TC-K777(1980年)

の後、

TC-K555ES(1982年)
TC-K666ES(1982年)
・TC-K777ES(1982年)

の「ESシリーズ」が登場した。

関連:[SONY] ESシリーズの変遷と比較(ESG→ESL→ESA→ESJ→KA*ES) [カセットデッキ]

ESシリーズ以外の「Kシリーズ」は、

・TC-K500R(1989年)
TC-K600(1988年)
TC-K700S(1993年)
TC-K710S(1995年)

となって残留。

TC-K710S_カタログ
↑TC-K710S(1995年) 49,000円

RXシリーズよりも上級のリバース機(TC-K500R)、ES機ではない廉価3ヘッド機(TC-K600/TC-K700S/TC-K710S)として、呼称が使われた。

関連:[SONY] TC-K500RとTC-RX55の比較 [1989年]

関連:[SONY] 廉価の3ヘッド機(TC-K600,TC-K700S,TC-K710S) [カセットデッキ]

FXの魅力

もっと気軽につき合えるデッキ、もっと多彩な機能を持ったデッキを求めて、ソニーが創り出したデッキのニューウェイブ、それが「デジック・デッキ」FXシリーズです。

デジック・デッキ
デジタル+ロジック=デジック

デッキで遊ぶ感覚、音楽が生活の一部になってしまうような、リッチな気分を味わえる楽しさ。

もちろん高い基本性能から得られる美しい音楽と、操作性・信頼性の良さも兼ね備えています。

関連:[SONY] TC-FX500R(1982年発売)のレビュー [カセットデッキ]

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1980年に登場した「FXシリーズ」は、TC-FX380(1984年)で終焉。

TC-FX380_カタログ
↑TC-FX380(1984年) 39,800円

関連:[SONY] TC-FX380(1984年発売)のレビュー [カセットデッキ]

「FXシリーズ」は初級機-中級機に使われたが、TC-FX1010のような10万円を超える上位機もあった。

TC-FX1010_カタログ
↑TC-FX1010(1981年) 108,000円

数年でタッチパネルにヒビが入り、その後、前面が全面劣化しボロボロになる、最悪な機種。

Rシリーズ

RXシリーズが出る前の機種で、オートリバース機。

TC-R302(1986年) 39,800円
TC-R502(1986年) 69,800円
TC-R303(1987年) 39,800円

TC-R302_フルカタログ
↑TC-R302(1986年) 39,800円

2年3台と、短命に終わる。

RXシリーズ

リバース機としてTC-RX50(1988年)から始まった「RXシリーズ」。

TC-RX50_カタログ
↑TC-RX50(1988年) 39,800円

TC-RX80のような若干高額な機種もあるが、その他は39,800円あたりの廉価機種ばかり。

TC-RX80_フルカタログ
↑TC-RX80(1988年) 69,800円

関連:[SONY] TC-RXシリーズの変遷と比較 [オートリバース機]

TC-RX70からメカが一新され、使いやすくなった。

関連:[SONY] メカデッキ(TCM-110/TCM-CMAY/TCM-170/TCM-200/TCM-190)について [カセットデッキ]

録音図書用の機種にも使用され、TC-RX2000T(2003年)で終了となった。

関連:[SONY] TC-RX2000T(2003年発売) レビュー [全国点字図書館協議会推奨]

その他

Wデッキの「WRシリーズ」「WEシリーズ」や、

TC-WR965S_カタログ
TC-WR965S(1995年)

TC-WE475_カタログ
TC-WE475(発売年不明、2011年頃まで販売)

コンポのセットである「TXシリーズ」なども存在する。

TC-TX373
↑TC-TX373

関連:[SONY] TC-S1/TC-TX9/TC-TX77/TC-TX717/TC-PX100/TC-TX373/TC-TX11/TC-TX333/TC-TX595/TC-TX515/TC-TX313/TC-TX21 [カセットデッキ]

関連:[SONY] カセットデッキの最終モデル [標準サイズ]

関連:2023年時点でも新品で手に入るカセットデッキやラジカセ、カセットテープ、クリーニングキット



Posted by nakamura