[SONY] CDP-XB740 [CDプレーヤー]
CDP-XB740は、2001年にSONYから発売された、CDプレーヤーである。
↑CDP-XB740(2001年) オープン価格
価格はオープンであるが、オーディオ衰退後の2001年の発売ということもあり、28,000円前後と安価であった模様。
掲載カタログ
2001年6月の「SONY Hi-Fiオーディオ 総合カタログ」に「新発売」として掲載されている。
カラー(色)は「ゴールドのみ」とあるが、海外にはブラックモデルが存在する(後述)。
売り文句
高精度な可変デジタルフィルター「VC24」を搭載。
CDテキスト対応のハイファイCDプレーヤー。
1枚のディスクから異なった音楽の表情を引き出せる可変(V.C.)デジタルフィルター。
アナログ信号に変換する前の段階の、デジタルフィルターの演算特性を切り替えることで実現したデジタルオーディオの楽しみを広げる技術です。
CDP-XB740には、24ビットという高度な能力を持つ「VC24」というデバイスを採用。
高精度な演算処理により、音質を損なうことなく音色の変化が楽しめます。
音色の切り替えは、スタンダードも含め、4ポジションを装備しています。
D/Aコンバーターは、高性能なアドバンスド・パルス・D/Aコンバーターを搭載。
文字情報の入ったCDテキストにも対応。
本体表示部に英数文字で表示されます。
デジタル出力は光1系統に加え、同軸も1系統装備しました。
デジタルフィルター
以下の4種類が切り替えられる。
・STD(スタンダード、標準):広いレンジ感、十分な奥行き感。
・1:明瞭な音像定位、なめらか。
・2:鮮度の高さ、力強さ。
・3:雰囲気のある暖かい音、奥行き感。
本体左にあるFILTERツマミを回して選択する。
FL管内に、現在選択されているフィルターの種類が表示される。
フィルターを変えると、音が途切れる。
デジタルフィルター機能は、主に音声帯域外の特性を変化させており、アンプのトーンコントロールで行っているような音声帯域内の変化ではない。
このため、組み合わせる装置や音源によっては、フィルターの切り替えによる効果がハッキリとしない場合がある。
リモコン
ワイヤレスリモコンRM-DX740が付属する。
このリモコンは、この機種専用ではなく、同時期に存在した下位機種であるCDP-XE570と共通(ユニバーサル)である。
関連:[SONY] CDP-XE570の情報 [CDプレーヤー]
ピックアップ
ピックアップはKSS-213Bである。
KSS-213Bは、KSS-213Cと互換性がある模様。
テキストディスプレイユニット
別売のCTD-S100(テキストディスプレイユニット)に対応する。
関連:[SONY] CTD-S100(テキストディスプレイユニット) [CD-TEXT,FM文字多重放送]
CDP-XB740単体では英数文字しか表示できないが、CTD-S100を接続することで、漢字・ひらがな・カタカナの表示が可能になるのかは知らないが、そうでなければ対応する意味がないので、おそらくそういうことなのだろう。
メモ
ライン出力1系統、同軸デジタル1系統、光デジタル(角型)1系統。
CONTROL A1 II端子×1系統。
・ヘッドホン出力レベル:10mW(32Ω)
・消費電力:11W
・外形寸法:幅430×高さ111×奥行290mm
・重量:4.8kg
背面のアナログ出力は音量可変だが、リモコンが必要。
ヘッドホン端子(6.3mm)の音量を変えるのにも、リモコンが必要。
廉価版のCDP-XE570とは異なり、CD-RWには非対応。
FL管は7セグの安物、ピックアップも下位機種で使われるKSS-213Bと安物。
ということで、見た目はゴールドで高級感があるが、中身はイマイチなモデルである。
実売価格が28,000円であるということを考えると、仕方がないのかは知らない。
だが、見た目に騙されているのか(笑)、2023年時点のオークションに於いては、4千円-6.5千円の範囲で落札されており、意外と高値で取引されている。
海外機
「CDP-XB740 QS」という、海外モデルが存在し、シルバーとブラックモデルがある。
「CDP-XB740E QS」という廉価機種も存在し、ヘッドホン端子がないなどの差がある。
関連:[SONY] CDP-950とCDP-750 [CDプレーヤー]
関連:[SONY] CDP-990(1989年)とCDP-M99(1990年)の比較 [CDプレーヤー]
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