[SONY] CTD-S100(テキストディスプレイユニット) [CD-TEXT,FM文字多重放送]
1996年に発売された、SONYのテキストディスプレイユニットである、CTD-S100。
↑CTD-S100(1996年) 29,800円
オーディオ機器では画面の制限から表示できない内容を、本機を接続することで表示できるようになる。
2行の表示が可能で、漢字・ひらがな・カタカナの表示も可能。
FM文字多重方式:DARC方式
表示素子:蛍光表示管 8640ドット(縦36×横240)
表示文字:漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベット・数字・記号
大きさ:幅280×高さ82×奥行258mm
重量:約2.2kg
付属品
・FMデータ接続ケーブル
・AUバスケーブル
・光デジタル接続ケーブル
・コントロールA1ケーブル
CTD-S100の背面にあるのは、左から
・FMデータ 入力(RCA) × 1
・CONTROL A1 × 2
・AUバス × 2
・CDデジタル 入力(角型)×1
・CDデジタル 出力(角型)×1
である。
日本製(MADE IN JAPAN)で、消費電力は15W。
対応するCDプレーヤー
CD-TEXT(CDテキスト)のデコーダーを搭載した、CTD-S100に対応するCDプレーヤーを接続することで、CD-TEXTの内容を表示できる。
↑CDP-A39(1998年) 24,000円
関連:[SONY] CDP-A39(1998年発売) [CDプレーヤー]
CDP-A39には、「S-リンク コントロールA1端子」が2ツ搭載されているので、そこから出し、CTD-S100に入れる。
なお、CD-TEXTが規定されたのは1996年である。
なので、対応するCDプレーヤーは、それ以降に発売された、CDテキスト対応モデルの一部に限られる。
・CDP-CX200F(1996年):A1端子 CDを200枚収納可能
・CDP-CE515(1997年):A1端子 CDを5枚収納可能
・CDP-XB920(1998年) A1端子
・CDP-XB740(2001年) A1 II端子
・CDP-XE570(2001年) A1 II端子
・CDP-CX350(1999年) A1 II端子
・CDP-CE575(2001年) A1 II端子
↑CDP-XB740(2001年) オープン価格
↑CDP-XE570(2001年) オープン価格
関連:[SONY] CDP-XE570の情報 [CDプレーヤー]
上記以外にも、対応するCDプレーヤーがあるかもしれない。
対応するチューナー
対応チューナーと接続すると、FM文字多重放送(見えるラジオ)の内容を表示できる。
・ST-SA50ES(1997年)
・ST-S3000(1997年)
・ST-MS99(下記コンポDHC-MD99の一部)
これらの機種には、背面にFM DATAの出力端子(RCA)があり、CTD-S100の入力にINすることで、FM文字多重放送の文字情報が楽しめる。
対応するSONYのチューナーは、ST-MS99を除き、この2機種だけ?
なお、KENWOODのKTF-5002はSONY機ではないが、背面にFM音声多重対応の検波出力端子(RCA)が備わっており、使用可能かと思われる。
コンポ
MDピクシーにも対応し、FM文字多重放送とCDテキストの内容を表示できる。
・DHC-MD99(1996年11月10日発売)
・DHC-MD77(1996年9月10日発売)
・DHC-MD5(1996年7月10日発売)
上記3機種以外にも、対応するコンポがあるかもしれない。
動画
使い道無し
だが、FM文字多重放送は、とっくの昔に終了している…
関連:[1/2] MR-1(カシオ) FMラジオ FM文字多重放送(見えるラジオ)対応 レビュー
ということで、FM文字多重放送が終了、CD-TEXT以前に音楽CDすら使わない令和時点に於いては、CTD-S100は飾りにもならない(=表示させる内容がないため)。
また、CTD-S100の消費電力は15Wもあるから、表示させるためだけに、電源を入れておくのは無駄以外のなにものでもない…
FM文字多重放送信号は65-83kHzに乗っており、この間にVICS(交通情報)もあるのだが、本機はVICS非対応である。
入手性
このようなシロモノでありながら、数が少ないためか、オークションに於いては、CTD-S100単体で6千円以上で落札されている。
以下に、見えるラジオが受信できた頃の本機の写真があるが、テキスト表示は見栄えがするね…
パソコンと接続して、自分の好きな文字を出せるなら使い道もあろうが…
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