[SONY] Discman D-223の修理 [CDプレーヤー]

2023年11月18日



SONYのポータブル型CDプレーヤーである、Discman D-223について。

内部_D-223

関連:[SONY] Discman D-223のレビュー [CDプレーヤー]

詳細は上記記事を読んでもらうとして、気になるのは、

BASS BOOSTがON時に、低音強調が入ったり切れたり、連続で波打つような感じがする問題。

よく聴かないと分からない上に、再現性がハッキリせず不明。

コンデンサの交換

できることと言えばコンデンサの交換くらいなので、17個のコンデンサを目視確認すると、C318(330uF 6.3V, ニチコン)の頭が若干膨らんでいる感じがするような。

旧C318_D-223
↑中央がC318

大きさは、直径8mm、高さ6mm。

上記記事でも書いたように、背の低いコンデンサが必要であり、手持ちにはない。

だが、別の場所に寝かすと格納できるので、交換した。

新C318_D-223
↑ショートしないように注意

電子部品チェッカーで調べると、以下の通り。

(古)330uF 20% 6.3V_D-223
↑(古)330uF 20% 6.3V

(新)330uF 16V_D-223
↑(新)330uF 16V

ESRの値が異なるが、大差はない。

スライドスイッチの固定

本機にはスライドスイッチが4箇所あるが、基板へのハンダ固定が外れて浮き上がっているものがあった。

スライドスイッチの浮き上がり_D-223

その前にハンダを追加する。

スライドスイッチを固定_D-223

パターンが剥がれており、ハンダを盛っても固定できない箇所もあるので、接着剤で補強しておく。

この浮き上がりを放置すると、スイッチの切り替えでスイッチが捥(も)げ、アウトとなるが、当然ながら、これが「ソニータイマー」である。

交換の結果

作業後、音楽CDを再生し、結果を確認中。

SONYのラジオであるSRF-M100やICF-M702Vの経験から、ELNAのコンデンサが怪しいと思うが、

・C342:6.3V 10uF ELNA
・C530:22uF 10V ELNA
・C531:22uF 10V ELNA

入手の上交換するかは、今回の交換結果次第。

1曲目から再生を開始し、6曲目を聴いているが、低音強調が波打つ感じは消えたような…気がしたが、8曲目で発生。

そりゃ当然、大差のないコンデンサに変えただけなので。

曲の特定部で発生するので、曲によるのか?

以前も書いたように、本機の曲のBASS BOOSTは他社の低音強調とは異なる(優れた)感があるが、それ故にこの現象?

関連:[SONY] SRF-M100の修理と使用方法 [AMステレオ対応]

関連:[SONY] ICF-M702V/ICF-M701のレビューと分解/修理 [通勤ラジオ]



Posted by nakamura