[SONY] 中華ゴム vs 千石電商 [TC-RX1000T]
加水分解で溶けたキャプスタンベルトを、
中華ゴムで交換した、TC-RX1000T。
問題なく録音/再生できるのだが、
プーリーを見ていると、かなりブレている…
純正幅4mmのところを、
3mmのベルトにしたのが原因か?
それとも、中華ゴムの質が原因か?
ということで、千石電商でゴムベルトを購入。
2本購入したのだが、
封された袋に入っていた。
出荷時に加熱して封じた?
EEHD-0PP6 ゴムベルト(平) φ65×0.5×5
単価 \336
4mm幅の取り扱いがないので、
5mmを選択した次第。
本来は、φ65ではなく、
2DMG-T6JB ゴムベルト(平) φ70×0.5×5
がフィットするようなのだが、
5mmくらい問題ないだろうということで。
なお、TC-K700SやK710Sは、
フライホイールが1つしかないので、
φ65が適する。
中華ゴムと表面を比べると、質感が全く違う。
中華ゴムはムラがあるが、千石ゴムは均一。
交換前のワウ・フラッター。
0.4-0.5%付近。
メカ部を取り出し、3箇所のネジを外す。
ベルトはこの箇所に一時的に掛けておき、
あとでピンセット等で摘んでモーターに掛ける。
ブレが減ったように見えるが…
やはり3mmでは細すぎたのか?
それとも中華ゴムの質が悪かったのか?
交換後のワウ・フラッター。
0.15-0.2%付近と格段に良くなったが、
音が低い(速度が遅い)ので、調整する。
TC-RX1000Tの速度調整は
モーター後部ではなく、別基板となっている。
しかも、低速(2.4cm)と標準(4.8cm)、
さらには再生と録音の合計4つの調整がある!
低速は不使用なので放置し、
標準だけを調整する。
まず、テストテープ(3kHz)を入れ、
再生(PB)を回して合わせる。
次に、3kHzをLINE INし、テープに録音、
そのテープを再生し、
3kHzより高いか低いかを調べる。
高い場合は、録音(REC)を右へ回す。
低い場合は、左へ回す。
回した後、再度3kHzをテープに録音、
再生して3kHzより高いか低いかを調べる。
回してから即確認できないので、
非常に面倒!!
悪戦苦闘し、調整後のワウ・フラッター。
0.2-0.25%付近かな。
仕様上のワウ・フラッターは
0.05% WRMS
±0.09% Wpeak(JEITA)
なので、これでも十分に悪いが、
半減したので良しとしよう。
音の高さは、
3kHzなら10Hzくらいズレても
聴感上は気にならない、
というか、合わせること自体が困難。
少し回しただけで大きく変わるし、
苦労して合わせても、
5分後に再度確認するとズレてる。
そもそも自作の信用ならない
似非テストテープなので
意味がない(笑)
モードベルトは
中華ゴムでも問題ないだろうが、
キャプスタンベルトは
最初から千石ゴムにしておくのが妥当。
【キャプスタンベルト】
EEHD-0PP6 ゴムベルト(平) φ65×0.5×5
2DMG-T6JB ゴムベルト(平) φ70×0.5×5
単価 \336
【モードベルト】
4DPG-S6JL ゴムベルト(角) φ22×1.6T
単価 \168
ゴムベルト程度なら、
ネコポスで送料は350円で済む。
電車代をかけて店舗に行く必要はない。
当日注文受付は13時まで、
その日の夕方に発送、翌日には着いていた。
しかし、中華ゴムでも、
4mmや5mmだと無問題だったりして…
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発売当時の新品状態だと、本当に仕様上のワウ・フラッター(WF)だったのでしょうか。
今のようにPCで簡易的に測定する方法がなく、WFメーターがないと分からないので、調べた個人はほぼいないでしょうが…
ベルトの短さがゴム全体で5mm程度だと、無問題かと思ったのですが、やはり機器への負担が気になりますね…
そうだ…直径で5mmの差=5×π=15.7mm…
引っ張って伸ばすか(汗)
TC-RX7xやTC-RX71xも、同様に2DMG-T6JB(φ70)が適する。
関連:SONY TC-RX1000T 1994年から2003年8月まで生産
関連:EEHD-0PP6 ゴムベルト(平) φ65×0.5×5
関連:2DMG-T6JB ゴムベルト(平) φ70×0.5×5
関連:4DPG-S6JL ゴムベルト(角) φ22×1.6T
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