[SONY] 反転すると速度低下する不具合 [TC-RX77]
1991年に発売された、オートリバース機であるTC-RX77について。
関連:[SONY] TC-RX77(1991年発売) レビュー [カセットデッキ]
テープの再生を開始し、A面の終端に到達、B面にリバースすると、以下の動画のように、速度が低下する。
・他のテープでも生じる
・A面先端では生じない
・一旦取り出してから再生しても生じる
・ピンチローラーも交換済
・ヘッド周辺清掃済
要は、A面を表にして入れ、右側にテープが巻き取られた状態でB面の再生を開始すると、速度が低下する。
反対側にテープが多くある、つまり、負荷の大きい状態で生じるので、左側の巻き取りパワー(仮称)が弱くなっている?
となると、モーターが原因?かとも思われるが、同じ状況であるA面先端では生じないので…
関連:[SONY] キャプスタンモーター(MMI-6S2LKS/MMI-6S2LK/MMI-6H2LWK/MMI-6H2LWKC) [カセットデッキ]
対処
天板を開けてメカ部を取り出す。
キャプスタンやピンチローラーに異常はなく、抵抗もなかったので、メカ部を分解し、キャプスタンベルトを交換した。
交換後、何本かテープを再生したが、今のところ、改善している模様。
大きく伸びているという感じではなく、若干緩(ゆる)いか?という感じ。
使用したのは、以下のゴムベルト。
5mm幅 平ベルト
直径:69mm
折長:109mm
関連:[SONY] ゴムベルトの交換(型式と長さ) [カセットデッキ]
少しキツめか?という感じだが、今のところ異音等の不具合はない。
キャプスタンベルトを交換したので、モーター(MMI-6S2LK)の速度調整が必要であった。
このまま使い続け、様子を見る。
関連:[SONY] キャプスタンモーター(MMI-6S2LKS/MMI-6S2LK/MMI-6H2LWK/MMI-6H2LWKC) [カセットデッキ]
ディスカッション
コメント一覧
テープスピードを決定するのはキャップスタンとピンチローラーによる送りであって、巻き取りリールの速度等は関係ないのではないでしょうか?
巻き取りリールが回らなくても再生速度に変わりはないはずです。その代わりテープがピンチローラーに絡みついてえらいこっちゃですが…。
逆方向再生は平ベルトがフライホイールに接する面が少ない為にスリップが発生している、もしくは逆方向用のキャップスタン、ピンチローラー等に何らかの負荷がかかっていると思いますがいかがでしょうか。