「aiwa」復活も迷走、再び「行方不明」となる懸念!

2024年9月10日



オーディオ・ビジュアル機器のブランドであるアイワ。

aiwa

ロゴは、大文字の「AIWA」、宇宙書体(謎)的な「AIWA」、小文字の「aiwa」がある。

愛興電気産業

1951年創立の愛興電気産業株式会社を元とする「AIWA(アイワ)」。

オーディオ製品のEXCELIA(エクセリア)やSTRASSER(シュトラッサー)等を展開していたが、2002年12月1日にソニーに吸収合併され、ソニーの1ブランドとなり、2008年に終息し消えた。

アイワ株式会社

2017年2月に十和田オーディオが「アイワ」ブランド商標権をソニーから取得し、同年4月に子会社としてアイワ株式会社を設立。

十和田オーディオはソニーの下請けでラジオ等を製造していたので、ラジオを出してくるのではと期待するも、出たのは中国TECSUNのラジオのガワを変えただけ。

関連:[AIWA] AR-MD20とAR-MDS25 [短波ラジオ]

aiwaのAR-MD20の元は、TECSUNのPL-310ETである。

aiwaのAR-MDS25の元は、TECSUNのPL-398MPである。

まぁ、ラジオ衰退どころか消失の昨今、オリジナルの新機種を出す意味はない?

関連:「aiwaは日本で生まれた宝物」9年ぶり復活の理由を語る

aiwaデジタル

2022年6月、JENESIS株式会社が「aiwa」の「デジタル分野に於ける商標使用権」を獲得し、スマートフォンやタブレットの販売を開始すると発表。

こちらのサイトは「アイワマーケティングジャパン株式会社」が運営する「aiwaデジタル」で、

関連:aiwaデジタル

株主は

・JENESIS株式会社:90%
・アイワ株式会社:10%

となっている。

2022年11月1日に発売されたスマートフォンである「JA2-SMP0601」は、RAM 2GB、ROM 32GBという、いつの時代のスマホだ?というスペック。

# 2016年あたりでもRAM 2GB、ROM 32GBは普通。

当然売れるはずもなく、2023年3月8日に、税込17,800円から16,800円に値下げ。

「通常17,800円、特価で16,800円」だったのが、「通常16,800円」にしたと思われる。

「aiwa」は何処へ?

もはや「aiwa」は何なのか?

aiwaデジタルはイメージキャラクターを設定するも、人選が…

J社社長は、発表会の中で、以前から、アイワに強い憧れを持っていたこと、J社がこれまで500製品以上、累計出荷300万台もの開発・製造受託を請け負って来たことなどを説明。

また、アイワブランドの認知度調査の結果、20代の女性は少ないものの、40代以上の男性は71%と圧倒的な認知度を誇り、「他のオーディオメーカーにも劣らない認知度があると思っている。アイワは日本の宝物だ」と語り、「アイワを再び世界のブランドにしたい」と想いを語った。

aiwaデジタル製品シリーズのイメージキャラクターには、ミュージシャン・俳優のI氏が就任。

音楽・映像業界で表現者として長年活躍、時代ごとに絶え間なく変化し成長し続けてきた「本物」であるI氏を起用し、「aiwaデジタルもブランドの歴史を大切にしながらも変化し成長を続け、Iさんのような本物になる」というコンセプトで撮影された第一弾のビジュアルも公開。

リーフレットやポスターをはじめ、webでも広告販促を展開していく予定。

関連:新生aiwa、特価16,800円のスマホや、タブレットなどを9月発売 (2022年8月24日)

初代イメージキャラクター

「本物」であるI氏(笑)

本物

Iさんも断らないのね。

なお、以下の「新イメージキャラクター」の就任により、Iさんの就任の告知は消され、サイトからは一切の情報が消失している。

魚拓:Iさんがaiwaデジタルイメージキャラクターに就任 (2022年8月24日)

新イメージキャラクター

2024年9月、新イメージキャラクターにG氏が就任!

今度は「勇猛果敢」らしい(笑)

G氏を久しぶりに見たが、見ない間にかなり●いたようで、動画では目がシワシワ!

そりゃ、もう56歳だからね…

関連:aiwaの新イメージキャラクターにサッカー元日本代表のG氏が就任 (2024年9月2日)

相変わらずの人選だが、この調子だと、次は巨人のM木や、卓球のIちゃん、音楽関係ではTK氏あたりかな?

そのうち、某研究所が、aiwaブランドで件(くだん)のカセットテープを出してきたりして(笑)

関連:[磁気研究所] 劣悪とウワサのHIDISCのカセットテープ HDAT60N10P2(60分) [HIDISC]

関連:[磁気研究所] 100円ショップの90分テープ(HDAT90N1P) [HIDISC]

他のブランド

まぁ、SANSUI(山水)やYASHICA(ヤシカ)等、意味不明になるよりはマシなのか?

関連:[ラジカセ] SCR-B2(80年代風),SCR-3(70年代風) [SANSUI]

株式会社ドウシシャがSANSUIブランドの音響製品を生産していたが、2021年8月、ライセンサーとのブランドライセンス契約期間が満了となったのに伴い、SANSUIブランド製品の生産終了。

東芝のオーディオブランドであった「Aurex」は、東芝エルイートレーディング株式会社のものであるが、東芝ライフスタイルグループ(中国・美的集団の合弁会社で、同集団が株式の80.1%を保有、残り19.9%は東芝が保有)なので、ギリギリ「東芝」と言えるが、製品の質は非常に低い。

「ハイレゾ対応」を謳うラジカセであるTY-AK2を出しているが、一体何がハイレゾ対応?

TY-AK2
↑TY-AK2(2020年9月発売)

前モデルのTY-AK1は、テープの蓋が壊れるという、製品以前の問題。

TY-AK1
↑TY-AK1(2018年3月発売)

「東芝」を名乗るものの、やはり中華クオリティー、往年のAurexが泣いている。

だいたい、「Aurex」ブランドの付いた機種は以下の通りであるが、

TY-AK1
TY-AK2
TY-AK21
AX-W10
AX-W10C
AX-T10
AX-R10
AX-R10C
TY-ANK1

ハイレゾ対応(謎)を謳うTY-AKシリーズはいいとしても、他は「Aurex」を振り過ぎでは?

関連:カセットデッキメーカーの「その後」

関連:2023年時点でも新品で手に入るカセットデッキやラジカセ、カセットテープ、クリーニングキット



Posted by nakamura