[SONY] HF(HFA) [日本/韓国/タイ]
SONYのノーマルポジション(TYPE I)のテープである、HF(C-10HFA)であるが、
テープの生産国が違う。
テープ:韓国
組立:タイ
テープ:日本
組立:タイ
パッケージのデザインは国名以外全部同じで、バーコードも「T4901780425181」で両者同じ。
マクセルのOEMとなっているものもある。
HFAのラインナップ
10分-150分までがあった。
・C-10HFA
・C-20HFA
・C-30HFA
・C-46HFA
・C-60HFA
・C-90HFA
・C-120HFA
・C-150HFA
120分以上のテープは薄いため、質の低いデッキでは、巻き込まれる恐れがある。
TEAC(ティアック)から2022年8月27日に発売されたAD-850-SEでも、90分テープまでとなっている。
↑AD-850-SE(2022年8月27日発売)
関連:2023年時点でも新品で手に入るカセットデッキやラジカセ、カセットテープ、クリーニングキット
HFB(最終のHF)
最終のHFは「HFB」であり、「HFA」のハーフは上記のようにスモークだが、「HFB」はクリアである。
・テープ:韓国
・組立:インドネシア
「HFB」はマクセルのOEMである。
昔のHF
1983年にCHFがリニューアルされてHFとなった。
関連:カセットテープの履歴
その後、1986年5月時点では、以下のように多種のHFがあった。
ノーマル(TYPE I)でこれだけの種類…令和の現在では考えられないことである。
なお、「HF」は「High Fidelity(忠実度)」の略とのこと。
SONYは撤退済
SONYは既に、コンパクトカセットの製造からは完全撤退している。
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2010年にHF・CDixなどの全製品は一旦生産完了し、流通在庫のみとなったが、2011年夏から秋にかけて発生したタイ洪水により磁気テープの製造工場が甚大な水没被害を受けたことがきっかけでそのまま製造停止、および操業停止となり、コンパクトカセットなどを含む一部の個人向け磁気メディア製品の製造から完全撤退することとなった。
2012年7月20日にHFの新製品(同時期のマクセル「UR」のOEM)が発表され、コンパクトカセットの販売を一時的に(2015年3月まで)再開していたが、2019年1月現在では既に販売終了となっている。
関連:コンパクトカセット 過去の製造会社 (Wikipedia)
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なお、TDKもこの洪水で甚大な水没被害を受け、そのまま製造停止、操業停止、コンパクトカセットの製造販売から完全撤退した。
上質なカセットデッキの確保及びメンテナンスもそうだが、カセットテープの入手も難しくなってきている。
手に入らないことはないだろうが、選択肢が非常に少なく、かつ高価である。
関連:[SONY] 製造打切年/補修用性能部品保有期間/修理対応終了年 [オーディオ]
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