[Technics] RX-BX501(1994年) [Panasonic]

2023年7月18日



Technics(松下電器産業、現パナソニック)のカセットデッキである、RX-BX501について。

RX-BX501_カタログ
↑RX-BX501(1994年) 34,800円

発売は1994年なので、カセットテープ衰退期の機器。

ATC(オートテープキャリブレーション:Auto Tape Calibration)機能搭載。

デッキ内部で発生させたテスト信号を録音し、400Hz/5kHz/10kHzの3ポイントで特性を検知。
バイアス調整、録音イコライザー、録音レベル調整を、それぞれ0.2dBステップ64段階の高精度自動調整を行う。

テスト信号を録音し、巻き戻して再生、自動調整を行う、という流れ。

SONY機にも、TC-RX300など、同様の機能を持つ機種がある。

関連:[SONY] オートキャリブレーション(AUTO CAL) [TC-RX300]

高速巻きにより、早送り/巻戻しの時間を従来の約半分に短縮。

従って、頭出し(TPS)も高速化されている。

センターメカ。

・MPX FILTER搭載。
・ドルビーBとCを搭載。
・ドルビーHX-PRO搭載。
・BALANCE調整可能。
・REC LEVEL調整可能。
・カウンターは分秒表示に加え、カウンター(ただの数字)にも切り替え可能。
・ヘッドホン端子あり(音量調整可能)。
・ヘッドはパーマロイ。
・リモコン付属。

入力1系統、出力1系統。

電源ケーブルは取り外し可能(メガネケーブル)。

リモコンで電源を入れることができる(=待機電力発生)。

BALANCE、REC LEVEL、PHONES LEVELが向かって左側にあるので、SONY機に慣れていると違和感。

電磁石(ソレノイド)を用いたメカなので、ガチャガチャとうるさい。

電動扉だが、テープ窓は光らない。

FL管表示が右に偏っており、不格好。

プラスチックギアのギア欠けが起きやすい。

ゴムベルト交換の際にハンダを外す必要があり面倒。

リモコンの形状/デザインが斬新というか、微妙。

仕様

録音/再生ヘッド:パーマロイ
消去ヘッド:ダブルギャップフェライト

ワウ・フラッター
・±0.14%(Wpeak、JEITA)
・0.07%(W.R.M.S)

周波数特性(JEITA)
・ノーマル:30Hz-15kHz ±3dB
・CrO2:30Hz-15kHz ±3dB
・メタル:30Hz-16kHz ±3dB

S/N比
・NRオフ:56dB(クロームテープ、WTD、1kHz、3%3次歪率)
・ドルビーB NR:66dB(クロームテープ、WTD、1kHz、3%3次歪率)
・ドルビーC NR:74dB(クロームテープ、WTD、1kHz、3%3次歪率)

消費電力:14W
外形寸法:幅430x高さ125x奥行293mm
重量:3.8kg
付属:ワイヤレスリモコン(RAK-RS109WH)

気になる機種だが

斜陽時期のモデルであり、機能的にも見た目にも優れた点はないが、オートリバース、TPS(頭出し)、オートテープキャリブレーション、音量調整可能のヘッドホン端子もあり、必要以上のものは揃っている。

ゴムベルトの交換の際にハンダを外す必要があるが、慣れた人間ならクリアできるだろう。

ただ、ギア欠けの心配があるが…

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Posted by nakamura