[Technics] RX-BX501(1994年) [Panasonic]
Technics(松下電器産業、現パナソニック)のカセットデッキである、RX-BX501について。
↑RX-BX501(1994年) 34,800円
発売は1994年なので、カセットテープ衰退期の機器。
ATC(オートテープキャリブレーション:Auto Tape Calibration)機能搭載。
デッキ内部で発生させたテスト信号を録音し、400Hz/5kHz/10kHzの3ポイントで特性を検知。
バイアス調整、録音イコライザー、録音レベル調整を、それぞれ0.2dBステップ64段階の高精度自動調整を行う。
テスト信号を録音し、巻き戻して再生、自動調整を行う、という流れ。
SONY機にも、TC-RX300など、同様の機能を持つ機種がある。
関連:[SONY] オートキャリブレーション(AUTO CAL) [TC-RX300]
高速巻きにより、早送り/巻戻しの時間を従来の約半分に短縮。
従って、頭出し(TPS)も高速化されている。
センターメカ。
・MPX FILTER搭載。
・ドルビーBとCを搭載。
・ドルビーHX-PRO搭載。
・BALANCE調整可能。
・REC LEVEL調整可能。
・カウンターは分秒表示に加え、カウンター(ただの数字)にも切り替え可能。
・ヘッドホン端子あり(音量調整可能)。
・ヘッドはパーマロイ。
・リモコン付属。
入力1系統、出力1系統。
電源ケーブルは取り外し可能(メガネケーブル)。
リモコンで電源を入れることができる(=待機電力発生)。
BALANCE、REC LEVEL、PHONES LEVELが向かって左側にあるので、SONY機に慣れていると違和感。
電磁石(ソレノイド)を用いたメカなので、ガチャガチャとうるさい。
電動扉だが、テープ窓は光らない。
FL管表示が右に偏っており、不格好。
プラスチックギアのギア欠けが起きやすい。
ゴムベルト交換の際にハンダを外す必要があり面倒。
リモコンの形状/デザインが斬新というか、微妙。
仕様
録音/再生ヘッド:パーマロイ
消去ヘッド:ダブルギャップフェライト
ワウ・フラッター
・±0.14%(Wpeak、JEITA)
・0.07%(W.R.M.S)
周波数特性(JEITA)
・ノーマル:30Hz-15kHz ±3dB
・CrO2:30Hz-15kHz ±3dB
・メタル:30Hz-16kHz ±3dB
S/N比
・NRオフ:56dB(クロームテープ、WTD、1kHz、3%3次歪率)
・ドルビーB NR:66dB(クロームテープ、WTD、1kHz、3%3次歪率)
・ドルビーC NR:74dB(クロームテープ、WTD、1kHz、3%3次歪率)
消費電力:14W
外形寸法:幅430x高さ125x奥行293mm
重量:3.8kg
付属:ワイヤレスリモコン(RAK-RS109WH)
気になる機種だが
斜陽時期のモデルであり、機能的にも見た目にも優れた点はないが、オートリバース、TPS(頭出し)、オートテープキャリブレーション、音量調整可能のヘッドホン端子もあり、必要以上のものは揃っている。
ゴムベルトの交換の際にハンダを外す必要があるが、慣れた人間ならクリアできるだろう。
ただ、ギア欠けの心配があるが…
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