[AliExpress] 中華Bluetoothイヤホンの左右逆問題 [TWS E6S]
中華の通販サイトである、AliExpress(アリエクスプレス)には、多種多様な左右分離型の完全ワイヤレスイヤホン(Bluetoothイヤホン)が、有象無象、数多(あまた)売られている。
その中に、「TWS E6S」という機種がある。
関連:TWS E6S (AliExpress)
単体で買うと高いが、様々な商品を数点選んで購入する「百円ショップ」だと、200-250円程度で買える。
「迅速配送」で、多くの場合は1週間以内に届き、送料は無料である。
「百円ショップ」は1品購入はできず、何品か買う必要があるものの、Bluetoothイヤホンがわずか250円で日本に届く、商売どころかボランティアをも超えた、中国四千年の歴史である(意味不明)。
現物
現物が届いたが、箱などはなく、粗末な袋に入っている。
内容物は、本体(ケースとイヤホン)、マイクロUSBケーブル、取扱説明書(英語のみ)。
取扱説明書は極小で、年配者は確実に読めないだろう。
仕様部分を載せておくが…商品は「E6S」のはずだが、「Product number:A6S」とあり、意味不明!
説明書には「Manufacture:Shenzhen Zuolishi Electronic Technology Co., LTD」とあるが、それらしいサイトは見つけられなかった。
左右のイヤホンだけでなく、ケースにもバッテリーが内蔵されており、ケース内に入れるだけでも充電できる。
ケースのバッテリー残量が数字(最大100)で表示され、親切である。
だが、充電端子はUSB-CではなくマイクロUSBであり、古臭く不便。
途中で端子の種類が変わる可能性があり、その際の修正を避けるためか、ページ内に充電端子の種類が書かれていないことが大半である。
絵(CG)や写真も、端子部分のものはない。
また、購入者のレビューに於いても、端子の種類に言及しているものはほとんどなく、写真もどうでもよいものばかりで、端子部分の写真はほぼないといった有様。
イヤホンの内側に2点の端子があり(購入時はテープが付いているので剥がすこと)、外側は押し込み式のボタンになっており、LEDの穴がある。
こ、これが…送料込で250円?
「左右逆」
充電後、スマホとペアリングすると、音は出るし、イヤホンのバッテリー残量も表示される。
だが、音が左右逆(LR逆)となっている(笑)
以下のような「音声の左右チャンネルのチェック用動画」だと良く分かる。
パソコン(Windows 11)と接続しても、同様に左右逆である。
端末からイヤホンを削除して、再ペアリングするとか、様々試すも、左右逆は解消できなかった。
「左右逆」には気付きにくい
左右逆には気付きにくく、高評価が目立つので、それで新たな被害者が続々と出ることになる。
モノラル音源は当然のこと、音楽を左右逆で聴いても、気付く人は少ないだろう。
多少知識のある人、感覚の鋭い人、神経質な人は、気付き易いだろう。
ゲームも、FPSだと、足音が左からしたので狙いに行くと、右から撃たれるので気付くことになる(笑)
多数の「左右逆」
今まで、AliExpressで左右逆の中華製品に多数遭遇してきたが、何なんだろうね、これ。
関連:[AliExpress] サウンド(音)関連の左右逆商品群 [LR逆]
有線/無線問わず、左右逆が蔓延している恐るべき国、それが中国である。
・RCA-3.5mm変換ケーブル
・MP3/Bluetooth/FMラジオ
・USB-C – 3.5mm変換ケーブル
・Bluetoothイヤホン
散見される「左右逆」
★1の、低評価レビューを念入りに見ていると、左右逆はそれなりに散見される。
「TWS E6S」とは別のBluetoothイヤホン(TWS Pro4)だが、以前の購入時は問題なかったので追加で多数購入したら、左右逆になっていた、という悲惨なものもあった。
このレビューは、スマホアプリだと国旗が日の丸なので、日本人だろう。
2024年5月なので、最近のレビューだ。
「左右逆」を使う
単独(1人)での会話のような、左右が重要ではないものは、問題ないだろう。
対談や座談でも、音声だけなら(or 映像を見なければ)、問題ないだろう。
スマホだと、設定>ユーザー補助 あたりに「モノラル音声」というのがあり、これをオンにすると、左右を統合し、左右同音にできる。
当然、ステレオではなくなるが、左右逆の問題は見事に解消された(笑)
まぁ、このような安物安価のBluetoothイヤホンは、遅延が非常に大きいので、YouTubeなどの動画だと、違和感が大きすぎる。
人が話している動画だと、声と口の動きが全く合わない!
完全ワイヤレスイヤホンが出てかなり経ち、価格も下がっているので、このような500円以下の中華製品を買うなら、3千円程度でも良いので、もっとマシなものを買うべきだろう。
中華の安物は…
・音が「左右逆」の危険性大(本頁)。
・充電端子がマイクロUSBで時代遅れ。
・低音皆無のペラペラな音。
・電池が持たない。
・ケースへの充電が完了しても止まらないため、使用以前に電池が劣化(笑)
・左右の電池持ちに差がありすぎるので、途中で片方がダウンし、片耳使用となる(笑)
・製品と説明書の内容が全く違う。
・遅延が大きすぎで、動画がまともに見れない。
子供のオモチャなら構わないだろうと思ったが、口に入れるので危険だと判明した!
同系統
以下、「TWS E6S」と同系統と思われるもので、価格も似たようなもの(「百円ショップ」で300円以下)である。
・TWS E7S
・TWS A6S
・TWS Pro4
・TWS A2C
・TWS Air Pro6
「TWS」というのは、チップのメーカーか何かかと思っていたが、完全ワイヤレスイヤホン(TWSイヤホン)の意味のようだ。
イヤホンをペアリング状態にした時に、イヤホンのデバイス名がスマホやパソコンに表示されるが、これらの機種は全て「TWS」となる可能性があり、区別ができない(爆)
もちろん、ここに挙げた以外でも、左右逆はあるだろうし、日々、偽物、不良品、パクリ、故障品、亜種、検品落ち、紛(まが)い物、横流し品、デッドコピーの類が増殖しているだろうから、安心はできない。
AliExpressには、LenovoのBluetoothイヤホン(thinkplus LP40)が千円前後で売られているが…
偽物の可能性が極めて高い?
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