[AliExpress] 不良商品の払い戻し(返金)を受ける方法 [2024年5月]
中華の通販サイトである、AliExpress(アリエクスプレス)。
安物多しで、それが謎の魅力でもあるのだが、不良品も多い。
よって、AliExpressの利用には「不良品であっても安いからいいか。」というユルい精神が必須であるが、システムとして「払い戻し(返金)」が用意されている。
今回は、明らかに動作しない(=壊れている)パルスオキシメーターの払い戻し(返金)手続きを行ってみる。
関連:中華パルスオキシメーター(Lk87)の異常/不良/故障
払い戻し(返金)の手続き
AliExpressにログインし、アカウント>注文 と進むと、注文一覧が見れる。
対象商品を含む注文の「注文の詳細」をクリックすると、個別商品が見れるので、「返品/払い戻し」をクリックする。
対達状況を選択する。
今回は、商品は到着しているので、「商品の一部または全体が到着」を選ぶ。
リストから、払い戻し(返金)の理由を選択する。
今回は壊れているので、「商品が壊れているか、機能しない>製品の欠陥」を選んだが、「正しく動作しません」でも良いだろう。
「払い戻し金額」には、最大値が既に入っているので、そのままでいいだろう。
その下の「返金方法」を選択する。
「迅速返金(ボーナス)」と「Original payment method」が選択できる。
「迅速返金(ボーナス)」とは何かだが、迅速返金(ボーナス)の下にある「仕組みは?」をクリックすると、以下の解説ページに飛ぶ。
関連:ボーナス返金とは (AliExpress)
要は、AliExpress専用の金券で返すということだ。
その分、瞬時に返金となり、安全・安心(菅)である。
もう片方の「Original payment method」は、自分が購入した際に支払った方法のこと。
カード(クレジット/デビット/プリペイド)なら、そこへの返金となる。
実際の入金となるのに、払い戻し(返金)手続き後、営業日で3-14日、支払い方法によっては20日かかる。
AliExpressを頻繁に使うなら「迅速返金(ボーナス)」で受けて次回の買い物で使用、あまり使わないなら「Original payment method」を選ぶだろう。
そして、メールアドレスを確認する。
AliExpress登録してあるメールアドレスが入力されているはずだ。
商品の返送(=中国への返送)が必要かどうかは、この時点では分からない。
最後に、「裏付けとなる情報」に、不良内容の説明を記す。
入力欄は1行に見えるが、改行を含む長文も入力可能。
簡単な英語で記す。
「翻訳 英語」で検索すると翻訳ページが出るので、英語力は不要。
「関連する写真または動画をアップロードする」に、静止画や動画を投稿する。
左側の「山と太陽アイコン」をクリックすると静止画が、右側の「ビデオカメラアイコン」をクリックすると動画が送信できる。
最大6件のファイルをアップロード可能。
静止画は1枚5MB以内、動画は1ファイル2GB以内。
静止画の形式は、PNG、JPG、GIF。
動画の形式はMP4。
動画を上げた後、アップロード後にこの画面(ブラウザ)上で再生できるかを確認すること。
AV1エンコードで作成した動画は、ローカルでは再生可能で、アップロードもできたが、ブラウザ上では真っ黒で絵が出なかった。
カメラでの撮って出しではなく、字幕を付ける等の編集をして書き出す場合は、ハードウェアエンコードではなく、CPUでエンコードにてH.264規格で書き出すのが安全だ。
また、動画の容量が大きいとアップロードにも時間がかかるので、解像度は720p(1280×720)程度で十分。
文章とファイルを上げたら、「送信」をクリックして完了。
商品によるが、安価なものでは、商品の返送(=中国への発送)は必要ない。
手続き後
払い戻し(返金)の手続きを終えた後は、先の場所が「返金詳細」に変わっているので、
それをクリックすると、払い戻しの詳細を見ることができる。
最下部にある「払い戻し履歴」をクリックすると、払い戻しの進捗が確認できる。
(以下、全て同日)
・返金申請開始
↓
・返金申請を確認中
↓
・お客様の返金申請を処理中
または、アカウント>返金&返品 と進み、プルダウンメニューで「すべて」を選んで「探す」をクリックしても良い。
過去に行った、返金&返品処理の一覧が表示できる。
「返金&返品」にて「詳細を表示」をクリックすると、
「AliExpressが仲裁に入りました」となっており、「商品の返品は不要です」となっている。
最下部の「履歴を確認」をクリックすると、リクエスト(文章とファイルを上げ、「送信」をクリック)からの流れが見れるが、
・リクエストが提出されました。
↓ (3秒後)
・新しいリクエストが提出されました。
↓ (3秒後)
・解決に達しました。
↓ (3秒後)
・リクエストは今終了しました。
つまり、提出したものは、ほとんど見られていないと思われる(笑)
この判断は、AIというほどの大袈裟なものではなく、単に商品の価格や種類、購入者の信頼度(利用歴、購入数、支払いやキャンセル状況など)くらいで下しているのではないだろうか。
後述するが、数百円程度なら購入者の申し出を通した方が、AliExpressや販売者の人的コストがかからないし、返品を連発している異常な客でなければ、これも通した方が、AliExpressや販売者は楽である。
「AliExpresはお客様の払い戻しリクエストを承認しました。より良いショッピング体験の提供と返金処理の迅速化のため、商品の返品は不要です。」とのことだが、要は「カネ返すからゴチャゴチャ言うな、分かるやろ?」ということだ。
「返金申請を処理中」かつ「商品の返品は不要です」なら、あとは返金を待つだけである。
・返金申請開始
・返金申請を確認中
・お客様の返金申請を処理中
↓ (6日後)
・完了
「完了」の15時には、カードに「支払取消」として返金されていた。
戻ったカネを握りしめて、アマゾンJPへGO!
訴える
ある程度の高額商品で発生するのだろうが、下された裁定に納得できない場合は、先の画面の最下部にある「訴える」から、仲裁申請が可能。
どこまで戦うかは各人次第だが、面倒事が嫌いなら、素直に日本のアマゾンで買おう!
返品期間
払い戻し(返金)の手続きは、できるだけ速やかに行う必要がある。
日数が経つと、以下のように「返品期間が過ぎています」と表示され、手続きができなくなってしまう。
申し訳ありませんが、15日間の返品期間が過ぎています。
新規の返品/返金リクエストはできません。
期間内に手続きさえ終えればよく、実際に返金されるまで時間を要したとしても、それは問題ない。
大量に商品を購入した場合、開封が面倒で動作確認が後になってしまうが、日が経ってから不良に気付いても、返品期間が過ぎてしまい、払い戻し(返金)手続きができない。
よって、面倒であっても、できるだけ早く開封し、動作を確認すること。
その際、高額な商品を優先する等の判断が必要になる。
返金完了例
以下は、ポテンショメーター(可変抵抗)の返金を行った事例。
指定した抵抗値とは異なるポテンショメーターが届いたためだ。
数百円の商品であるためか、返品は必要なかった。
・2023-08-14:払い戻し(返金)の手続き完了
↓
・同日:返金申請を確認中
↓
・同日:返金申請を処理中
↓
・2023-08-18:完了
とあるが、2023-08-17の15時には、カードに「支払取消」として返金されていた。
ポテンショメーターには「B20K(=20kΩ)」等の表記があるため、写真を撮れば証明できるが、見た目では判別できないような商品は?
その場合でも、安価な商品に関しては、利用者の言い分を聞き、かつ、販売者にもマイナスを求めず、つまり、AliExpressが全額被っている可能性もあるが、それも含めてのビジネス(手数料商売)である。
そうは言っても、購入数に対し、払い戻し(返金)申請が多すぎる利用者だと、通らない可能性が高く、ブラック顧客としてマークされることもあるだろう。
手間の問題
AliExpressが、商品の返送を求めず、こちらの言い分だけで返金してくるのは、安価な商品であるからだ。
数百円程度の商品で、販売者(店子)と購入者の言い分を十分に聞いていては、コストが利益を超えてしまう。
だが、高額な商品となると、十分な説明だけでなく、中国への返送が必要になるので、かなりの手間と時間を要する。
なので、やはり高額な商品は、日本のアマゾン等で購入するべきだろう。
販売者がアマゾンでなくても、アマゾン発送の商品の場合は、返品が非常に簡単だからだ。
それでもAliExpressで購入するなら、捨てても問題ない金額までにすべき。
いくら(=金額)までなら捨てられるかは、人それぞれではあるが。
なお、返金は求めないが、レビューには不良の件を書くなどの収め方もある。
商品が届かない場合
配達状況で「商品未着」を選ぶと、以下の選択肢となる。
・まだ輸送中のままで配達予定日を過ぎた。
・追跡情報を利用できない。
・追跡情報で返品/キャンセル/紛失と表示される。
・追跡情報では配達済みと表示されるが、届いていない。
・税関で保管。
・欠品/間違った商品/梱包に何も入っていない。
過去に電子部品のコンデンサ(キャパシタ)を注文したが、追跡情報で調べたところ、中国の税関で向こう(=販売者)に返っていったことがあった(笑)
その時は「商品未着」「追跡情報で返品/キャンセル/紛失と表示される」を選択すればOKだった。
・2022-12-10:払い戻し(返金)の手続き完了
↓
・2022-12-10:返金申請開始
↓
・2022-12-10:返金申請を確認中
↓
・2022-12-11:お客様の返金申請を処理中
↓
・2022-12-15:完了
とあるが、2022-12-14の15時には、カードに「支払取消」として返金されていた。
リクエストの説明:Returning (追跡番号) Package delivered to seller. 2022-12-05 (時刻) GMT+8 Returned parcel is signed by seller.
(返送となった荷物は売り手に届き、売り手は荷物を受け取った。)
商品が分かれば、注文IDと追跡番号はAliExpress側にも分かるので、それで判断したのだろう。
何故、コンデンサ(キャパシタ)程度のものが返っていったのかは謎である…
他の売り手から買ったコンデンサ(キャパシタ)は、普通に届いているのだが。
引き渡しが必要な場合①
数百円の商品の場合は、上述のように「返品は不要で返金」となったが、ある程度の金額の商品の場合はどうなのか?
2024年6月の注文で、7千円台の商品。
壊れていたので、返品処理に進む。
最上部に「こちらの商品は無料で返品できます」とある。
「商品が壊れているか、機能しない>製品の欠陥」を選び、メールアドレスを入力し、送信。
上述同様、「裏付けとなる情報」や「写真」「動画」を送信する。
最上部に「いつもご利用ありがとうございます。優先的に3日以内に返金いたします。」とあり、「弊社(=AliExpress)は介入し、解決策を提供します」となる。
ステータスは「リクエスト確認中」となっている。
返品/返金履歴を見ると、「解決に達しました」とある。
元の画面に戻ると「返送待ち」となり、集荷待ちで返品コードも表示されているので、「SHIPBAO」という業者が集荷に来る模様。
ということで、数百円の商品とは異なり、返品が必要だ(but 後述)。
集荷待ち
集荷業者から連絡をお待ちください。
集荷までに返送商品をすべて揃え、しっかりと梱包してください。
梱包に不備がある場合は、追加で梱包料金を請求する場合があります。
返品コード
(4桁の数字)
返送する荷物に返品コードを記載するか、集荷業者に直接返品コードを伝えてください。
その際、返品コードが正しいことを十分に確認してからお荷物をお渡しください。
送料の返金:無料
受け取り住所:当方の住所が記載されている
配送キャリア:SHIPBAO
配送業者の連絡先:SHIPBAOの電話番号
先に「こちらの商品は無料で返品できます」とあったので、梱包の上、「SHIPBAO」に渡せば良いのだろう。
「返品コード」の下にある「集荷サービスガイド」の内容。
ステップ1
返品する商品を梱包します。
ステップ2
集荷業者から集荷の連絡があります。
集荷の手配をお願いします。
ステップ3
返送する荷物に返品コードを記載するか、集荷業者に直接返品コードを伝えてください。
その際、返品コードが正しいことを十分に確認してからお荷物をお渡しください。
ステップ4
商品が倉庫に届くのをお待ちください。
「情報はおよそ約3日以内に更新」とあるので、集荷の日時の連絡が、「SHIPBAO」から来るのかな、と推測される。
(商品を梱包し、そのまま3日待つ)
最上部に「返金手続きを行い、金融機関に送金しました。」と出た。
ステータスは「返金処理」となっている。
返金処理済み
Since the courier was not able to pick up the return package within the commited timeline, AliExpress has already issued an early refund for you (no need to return) to make up this experience.
おおよその返金額:X,XXX円
返金方法:(決済時のカード番号)
推定払い戻し時間:6月X日 日本時間 – 7月X日 日本時間
AliExpressが処理中
↓
口座への返金処理
ご利用の金融機関
現在、こちらの返金手続きを行っています。
通常、1〜3日で手続きが完了し、お客様の銀行または金融機関に返金されます。
なお、ご利用の銀行または金融機関により、口座への入金にかかる日数は異なりますのでご注意ください。
クーポンで返金しました
XXX円
Order Over XXX円
日本標準時 6月X日まで利用可
集荷希望日時の選択画面とかが出るのかと思ったが、そのような内容はどこにもない。
「クーポンで返金しました」というのは、この商品を買った時に適用されたクーポンなのだろうが、既に期限切れなので、何の意味はない。
肝心の英文だが、「宅配業者が約束の期限内に返品荷物を受け取ることができなかったため、AliExpressはこの経験を補うためにすでに早期返金を行っています(返品の必要はありません)。」という内容である。
ということで、「SHIPBAO」からの連絡を待っていたのだが、連絡はなく、返品不要での返金となった。
「SHIPBAO」が取りに来る予定で取りに来れなかったのか、それとも7千円程度の商品なので流したのかは不明である。
アマゾンの返品のように、当方がコンビニへ持ち込んでも良いのだが、AliExpressには、目下そこまでのシステムはない模様。
こちらとしては返金されればそれで構わないのだが、返品不要で返金というのは、何だか複雑な気分である…
返品/返金履歴 (上が新)
お客様の返金申請を処理中
お客様の返金リクエストを銀行または金融機関に送信しました。
この手続きには5-9営業日かかる場合があります。
返金は決済されます
お客様の返金申請の手続き中です。
お客様の銀行または金融機関へ手続きの詳細が届くまで最大 3 営業日かかる場合があります。
返金申請開始
返金申請を承りました。
手続き完了までもう少々おまちください。
リクエストは今終了しました。
バイヤーが期限内に商品返品を完了しませんでした。
解決に達しました。
解決に達しました。
AliExpressの提案:
返金と返品
返金額:
新しいリクエストが提出されました。
あなたの提案:
返金と返品
リクエストの説明:
返金額:
リクエストが提出されました。
リクエストの説明:
製品の欠陥
「バイヤーが期限内に商品返品を完了しませんでした。」とあるので、こちらの申し立てに対し、バイヤーはその内容及び金額で検討、返品不要の返金を選んだということ?
引き渡しが必要な場合②
2023年11月の注文であるが、NET WEIGHT(正味重量)とGROSS WEIGHT(軸込の総重量)の記載に問題のある商品。
明らかに意図的なもの(=策)だと思われるが、詳細は以下の動画に譲るとして、
この商品に対し、払い戻し(返金)を行おうとしたことがある。
重量の不一致なのだが、「数量や内容量が異なる」といった選択肢はないので、
「商品のパラメーターが記載された内容と異なる」を選択し、進めようとするも、何故か引き渡し(=中国への発送)が必須となっていた。
引き渡し:郵便局に行って荷物を送ってください。
数百円の商品にそこまでの手間はかけられないので、この時は断念したが、現在(2024年5月)では、どうなっているのだろうか。
また、これとは別の注文(2023年11月)だが、「申請タイプを選択」に「返品して払い戻し」と「払い戻しのみ」の選択肢があった。
2023年11月時点では、返品が必要な場合、自分で手続きをする必要があったが、2024年6月時点では、先に書いた「引き渡しが必要な場合①」のように、集荷に来てもらえるのだろう(結果的に来なかったが)。
AliExpress公式が選んだ商品で、AliExpressが配送する「Choice付きの商品」だと集荷だが、
そうでなければ自力発送、ということかもしれない。
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