[SONY] ピンチローラーの劣化と交換 [TC-K700S]

2022年1月5日



カセットデッキのピンチローラー。

クリーニングしてもテープとの接触面がピカピカであり、

また、ゴムが経年劣化で固くなってるので、
交換すべきである。

また、ゴムだけでなく、
中心部が劣化することもある。

SONY機では、中央の軸穴が劣化して
ガタつくことが多い。

軸穴周辺に充填剤が用いられたものは、
充填剤が劣化してボロボロになる。

さすがはソニータイマーだ。

だが、純正品は
もう手に入らないので、
互換品を探すことになる。

純正品のサイズは、直径13mm、軸厚8mm、ゴム厚7.2mm、軸径2mm。

互換品はアマゾンで手に入り、動作報告も上がっている。
ここで買うのが安全だろうが、
AliExpressではこれ(#A)が見つかる。

https://ja.aliexpress.com/item/4001217075461.html

1個250円(送料込)前後。

適応するか不明だし、到着に時間もかかるが、
注文してみた。

注文から1ヶ月後…

届いた。

透明袋にグレーの袋であり共に薄いので、

輸送中の扱いによっては傷だらけになることもあろう。

中央部は真鍮製?で、高級感がある(笑)

表面はしっかりとグリップ感がある。

気になる点は、ゴム幅が狭いこと。

純正品(mm)
 直径13、軸厚8、
 ゴム幅7.2、軸径2

互換品(mm)
 直径12.9、軸厚7.9、
 ゴム幅5.8、軸径1.9

軸厚は同じだが、互換品は
ゴム幅が狭いのが分かるだろう。

テープ幅:3.81mm

純正品:ゴム幅7.2mm
互換品:ゴム幅5.8mm

5.8mm-3.81mm=1.99mm

つまり、
「片方に1mm程度の余裕しかない」
ことになるが、大丈夫?

なお、ピンチローラーは
中央が盛り上がっているのが正解だが、

盛り上がっているように見える。

3ヘッド機のTC-K700Sのピンチローラーを交換する。

メカ部を取り外す必要はなく、
ピンチローラーは前面から外せる。

この機種はES機とは違いシングルキャプスタンなので、
ピンチローラーは右側にしかない。

細いヘラで引き起こし、軸を引き抜く!

交換してみると、軸ブレもなくいい感じ。

組み込んで完了。

本機はワウフラッターがひどいのだが、
あまり変化なし。

恐らく、キャプスタンを回す
中華製ベルトがダメなのだろう。

中華製ベルトは素材が均一でなく、
部分によってムラが生じるからだ。

その後、録音再生を繰り返してみたが、
特に問題は感じなかった。

このサイズ(13/8/2)は、
SONY機の多くに使われているので、
他のモデルにも使えるはずだ。

但し、2個までは問題ないが、
3個目からは高額な送料が発生するので、
1-2個単位で買うのが良い。

AliExpressでありがちな「罠」である。

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ピンチローラー交換後、このデッキで録ったテープの他のデッキでの再生時の違和感が、少し減った?気がする。

関連:外径13mm 幅8mm 軸内径2mm(TECHSPACE)

関連:中華ピンチローラー(AliExpress)

関連:SONY TC-K700S 1993年発売



Posted by nakamura