[SONY] ピンチローラーの劣化と交換 [TC-K700S]
カセットデッキのピンチローラー。
クリーニングしてもテープとの接触面がピカピカであり、
また、ゴムが経年劣化で固くなってるので、
交換すべきである。
また、ゴムだけでなく、
中心部が劣化することもある。
SONY機では、中央の軸穴が劣化して
ガタつくことが多い。
軸穴周辺に充填剤が用いられたものは、
充填剤が劣化してボロボロになる。
さすがはソニータイマーだ。
だが、純正品は
もう手に入らないので、
互換品を探すことになる。
純正品のサイズは、直径13mm、軸厚8mm、ゴム厚7.2mm、軸径2mm。
互換品はアマゾンで手に入り、動作報告も上がっている。
ここで買うのが安全だろうが、
AliExpressではこれ(#A)が見つかる。
https://ja.aliexpress.com/item/4001217075461.html
1個250円(送料込)前後。
適応するか不明だし、到着に時間もかかるが、
注文してみた。
注文から1ヶ月後…
届いた。
透明袋にグレーの袋であり共に薄いので、
輸送中の扱いによっては傷だらけになることもあろう。
中央部は真鍮製?で、高級感がある(笑)
表面はしっかりとグリップ感がある。
気になる点は、ゴム幅が狭いこと。
純正品(mm)
直径13、軸厚8、
ゴム幅7.2、軸径2
互換品(mm)
直径12.9、軸厚7.9、
ゴム幅5.8、軸径1.9
軸厚は同じだが、互換品は
ゴム幅が狭いのが分かるだろう。
テープ幅:3.81mm
純正品:ゴム幅7.2mm
互換品:ゴム幅5.8mm
5.8mm-3.81mm=1.99mm
つまり、
「片方に1mm程度の余裕しかない」
ことになるが、大丈夫?
なお、ピンチローラーは
中央が盛り上がっているのが正解だが、
盛り上がっているように見える。
3ヘッド機のTC-K700Sのピンチローラーを交換する。
メカ部を取り外す必要はなく、
ピンチローラーは前面から外せる。
この機種はES機とは違いシングルキャプスタンなので、
ピンチローラーは右側にしかない。
細いヘラで引き起こし、軸を引き抜く!
交換してみると、軸ブレもなくいい感じ。
組み込んで完了。
本機はワウフラッターがひどいのだが、
あまり変化なし。
恐らく、キャプスタンを回す
中華製ベルトがダメなのだろう。
中華製ベルトは素材が均一でなく、
部分によってムラが生じるからだ。
その後、録音再生を繰り返してみたが、
特に問題は感じなかった。
このサイズ(13/8/2)は、
SONY機の多くに使われているので、
他のモデルにも使えるはずだ。
但し、2個までは問題ないが、
3個目からは高額な送料が発生するので、
1-2個単位で買うのが良い。
AliExpressでありがちな「罠」である。
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ピンチローラー交換後、このデッキで録ったテープの他のデッキでの再生時の違和感が、少し減った?気がする。
関連:外径13mm 幅8mm 軸内径2mm(TECHSPACE)
関連:SONY TC-K700S 1993年発売
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