[SONY] モーター分解と静音化 [カセットデッキ]
SONYのカセットデッキ。
電源を入れた時点で、再生/録音しなくても、
モーターが常時回転している。
このモーター音が大きい場合がある。
経年劣化だろう。
動画ではマイクが近すぎて爆音だが、
これほどの音ではないが、気になる音ではある。
新品のモーターがあればよいのだが、
既に手に入らないし、
中古機から移植しようにも、
それも劣化していることになる。
ということで、モーターを分解し、
静音化してみる。
メカ部を取り出し、3箇所のネジを外す。
ネジを2つ外し、モーターを外す。
ケーブルの極性を記録し、
ハンダごてで、ケーブル2本を外す。
中央の凸のハンダも除去し、
横から見て浮いていることを確認する。
マイナスドライバーを差し込んで
握り側を引き上げ、蓋を外す。
引き下げると基板が折れるので注意!
このまま基板を外すと、
モーターのブラシが変形してしまうので、
プーリー中央をトルクスの先で突いて
ケースから外す。
白いプラスチックを外す。
多少はブラシが変形するが、仕方がない。
(分解できる造りになっていない)
ブラシの触れる部分(整流子)を磨き、
コンタクトグリース
又は接点復活剤を塗布する。
(動画説明欄参照)
ブラシに付かないように注意し、
爪楊枝等で、グリスを奥の凹部に入れる。
グリスは緩(ゆる)いと飛び散るので、
若干固めのグリスが適する。
(動画説明欄参照)
ケース内の中央部(ワッシャー有)と穴に、
グリスを付ける。
ブラシが変形した場合は、
ピンセットで形状を整える。
ブラシに注意しながら、
ローター(回転子)を凹部に入れ、
組み合わせた状態で、ケース内に収める。
蓋をゴム槌等で叩いて閉める。
プーリーは、薄い方がモーター側。
先端から見て凹が残る深さで差し込む。
(完全には差し込まない)
ケーブルをハンダ付けし、組み直して完了。
動作音確認…
静かになりましたね!
この状態ではまだ大きく感じるが、
天板とリッド(カセットの蓋)を閉じると、
気にならないレベルとなる。
関連:[SONY] キャプスタンモーター(MMI-6S2LKS/MMI-6S2LK/MMI-6H2LWK) [カセットデッキ]
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本動画のモーターは、2線仕様のMMI-6S2LKであり、4線仕様のMMI-6H2LWKではないが、ハンダの場所が異なる程度で、手入れ箇所は同様。
関連:[SONY] 謎の異音、そして混迷へ [TC-RX1000T]
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