[REDSUN] RP2100のレビューや分解、修理など [中華ラジオ]
REDSUNの中華ラジオである、RP2100。
DSPではなくアナログなので、チューニングダイヤルを速く回しても音が出るのが早く、短波をザッと調べるには向いている。
# DSPだと音が途切れるので、これができない。
過去に、コンデンサとLEDの交換を行っている。
当方が持っているのは中華仕様で、各種表記は中国語、AC INは220Vである。
電源
・AC IN(メガネケーブル):220V 50Hz
・AC アダプタ:9V センターマイナス
・電池:単一(D)/単三(AA)(同時格納可能、使用は片方指定)
受信周波数
・FM:87-108MHz
・中波(10kHz Step):520-1710kHz
・中波(9kHz Step):522-1620kHz
・短波1:1711-10010kHz
・短波2:9990-20010kHz
・短波3:19990-29999kHz
FMはステレオ受信可で、ヘッドホン/LINE OUTはステレオになるが、本体のスピーカーは1ツしかないのでモノラル。
中波のStep切替SWは、背面の電池室内にある。
左下部
・RF GAIN:0-10
・高音:0-10
・低音:0-10
前面
・切換SW1:バンド幅広/バンド幅狭/FMモノラル/FMステレオ
・切換SW2:中波/短波1/短波2/短波3
・音量:0-10
・チューニングタイヤル
チューニングタイヤルのロック/Step SLOW/Step FASTが可能。
キーロック可能(電源もロックできるが、「LIGHT」と「SNOOZE」はロック不可)。
時計機能あり。
タイマー(2時刻設定):ブザーかラジオか選択可能
プリセットメモリ:中波/短波1/短波2/短波3/FM各10個、計50個。
テンキーがないので、周波数の直接入力はできないが、「Q.TUNE」ボタンでメーターバンド(MB)等に飛べる。
・中波:100kHzジャンプ(522/600/700/…/1500/1600)
・短波1:2250/3150/3850/4700/5800/7100/9400kHz
・短波2:11500/13500/15000/17450/18850kHz
・短波3:21450/25600kHz
音声出力
・前面:ヘッドホン端子
・左側面:LINE OUT(RCA端子)
ヘッドホン端子にヘッドホンを挿すと、スピーカーから音は出なくなる。
LINE OUTは常時出ており、音量の影響を受けないので、録音機器に向く。
RCA端子の外枠のスペースがないので、
RCAケーブルによっては挿せない場合がある。
左のケーブルは挿せるが、右のケーブルは挿せない。
右側面
・キーの点灯:ON/OFF
・受信感度:遠/近
・アンテナ切替:内蔵/外部
外部アンテナ端子
背面に、外部アンテナ端子がある。
FMと短波の外部アンテナ端子はPALであり、日本では使い勝手が悪い。
当方はPAL→BNC変換コネクタを使って、アンテナを接続している。
中波の外部アンテナ端子は、ラジカセなどでよくある、ループアンテナ用。
AM IF OUTもある(PAL端子)。
不具合
①前面中央の切替SW(SW1とSW2の2個)の接触不良。
②中波の外部アンテナ端子が効いていない?
ということで、分解して調べてみる。
切替SWは回転式だが、内部で左右の動きに変えられている。
このスライドスイッチは、銅板のレールに、摺動子が乗っているタイプ。
この構造のスイッチは、銅板及び摺動子の表面劣化で、接触不良になることが非常に多い。
スイッチを外して分解するのは非常に面倒なので、
側面から接点復活剤を吹き込んで対処した。
中波の外部アンテナ端子を見るには、さらに分解が必要。
断線を疑い、導通を確認するが、問題なくつながっている模様…
本機には、側面に外部/内部アンテナの切替SWがあるが、中波は、外部にしても、内部アンテナを切り離せない?
なお、内蔵のフェライトバーアンテナの長さは、16cmと非常に長く、中波の感度は、他のラジオより高い。
上述のように、FMと短波の外部アンテナ端子はPALであるが、この基板付近を改造すれば、他の接栓にすることも可能だろう。
中波の外部アンテナの件は未解決だが、前面中央の切替SW(2ツ)の接触不良は直った。
本機のスピーカーは非常に大きいので、低音が出ており、音質が落ち着いている。
↑コネクタ化し脱着できるように改造済
時計あり、目覚ましあり、「LIGHT」(液晶点灯)「SNOOZE」ありなので、枕元で使うのにも適する?
# 私は使いませんが。
電圧(220W)の問題はあるが、電池を使えば問題ないし、単一と単三が同時格納でき、側面のSWでどちらを使うか指定できるので、普段は単三を使用し、単一を予備(紙で通電を切っておき液漏れ対策)として入れておくと、停電時にも困らないだろう。
普段使いのラジオとしても使えるが、スピーカーが大きいため重く、移動には向かない。
取手(とって)が付いているが、重さの割には貧弱で、負荷を掛けると取手の根元が折れかねない。
電源ボタンが小さく、前面にあるので、手探りでは押しにくい。
SONYのICF-801のように、上面にあれば押しやすいのだが。
備考
ボタン操作時の「ピッ」という音は、上面の「SNOOZE」ボタンの長押しで鳴らなくできる。
上面の「LIGHT」ボタンを長押しすると、液晶画面のLEDを常時点灯にできるが、何か操作すると解除されてしまう。
周波数やMBの上下端に達すると「ピピッ」と鳴るのが非常にウザいが、これは操作では回避できない。
ビープ音用のスピーカーにビニールテープを貼れば、少しは音が小さくなるが、それでもウザい。
もちろん、取り外してしまえば、無音にできるが…
テンキーが付いてSSBにも対応したRP3100があるが、既に入手は困難だ。
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