[REDSUN] RP2100のレビューや分解、修理など [中華ラジオ]

2022年1月5日

当サイトには広告が含まれています。



REDSUNの中華ラジオである、RP2100。

REDSUN RP2100

DSPではなくアナログなので、チューニングダイヤルを速く回しても音が出るのが早く、短波をザッと調べるには向いている。

# DSPだと音が途切れるので、これができない。



過去に、コンデンサとLEDの交換を行っている。

当方が持っているのは中華仕様で、各種表記は中国語、AC INは220Vである。

中華仕様_RP2100

電源

左側面_RP2100

・AC IN(メガネケーブル):220V 50Hz
・AC アダプタ:9V センターマイナス
・電池:単一(D)/単三(AA)(同時格納可能、使用は片方指定)

受信周波数

受信周波数_RP2100

・FM:87-108MHz

・中波(10kHz Step):520-1710kHz
・中波(9kHz Step):522-1620kHz

・短波1:1711-10010kHz
・短波2:9990-20010kHz
・短波3:19990-29999kHz

FMはステレオ受信可で、ヘッドホン/LINE OUTはステレオになるが、本体のスピーカーは1ツしかないのでモノラル。

中波のStep切替SWは、背面の電池室内にある。

左下部

・RF GAIN:0-10
・高音:0-10
・低音:0-10

前面

切換SW_RP2100

・切換SW1:バンド幅広/バンド幅狭/FMモノラル/FMステレオ
・切換SW2:中波/短波1/短波2/短波3
・音量:0-10

・チューニングタイヤル
 チューニングタイヤルのロック/Step SLOW/Step FASTが可能。

キーロック可能(電源もロックできるが、「LIGHT」と「SNOOZE」はロック不可)。

時計機能あり。

タイマー(2時刻設定):ブザーかラジオか選択可能

プリセットメモリ:中波/短波1/短波2/短波3/FM各10個、計50個。

テンキーがないので、周波数の直接入力はできないが、「Q.TUNE」ボタンでメーターバンド(MB)等に飛べる。

・中波:100kHzジャンプ(522/600/700/…/1500/1600)

・短波1:2250/3150/3850/4700/5800/7100/9400kHz
・短波2:11500/13500/15000/17450/18850kHz
・短波3:21450/25600kHz

音声出力

・前面:ヘッドホン端子
・左側面:LINE OUT(RCA端子)

ヘッドホン端子にヘッドホンを挿すと、スピーカーから音は出なくなる。
LINE OUTは常時出ており、音量の影響を受けないので、録音機器に向く。

RCA端子の外枠のスペースがないので、

LINE OUT_RP2100

RCAケーブルによっては挿せない場合がある。

RCAケーブル

左のケーブルは挿せるが、右のケーブルは挿せない。

右側面

右側面_RP2100

・キーの点灯:ON/OFF
・受信感度:遠/近
・アンテナ切替:内蔵/外部

外部アンテナ端子

背面に、外部アンテナ端子がある。

外部アンテナ端子_RP2100

FMと短波の外部アンテナ端子はPALであり、日本では使い勝手が悪い。

PAL_RP2100

当方はPAL→BNC変換コネクタを使って、アンテナを接続している。

PAL→BNC変換_RP2100

中波の外部アンテナ端子は、ラジカセなどでよくある、ループアンテナ用。

AM IF OUTもある(PAL端子)。

不具合

①前面中央の切替SW(SW1とSW2の2個)の接触不良。
②中波の外部アンテナ端子が効いていない?

ということで、分解して調べてみる。

内部_RP2100

切替SWは回転式だが、内部で左右の動きに変えられている。

このスライドスイッチは、銅板のレールに、摺動子が乗っているタイプ。

この構造のスイッチは、銅板及び摺動子の表面劣化で、接触不良になることが非常に多い。

スライドスイッチ_RP2100

スイッチを外して分解するのは非常に面倒なので、

スライドスイッチの側面_RP2100

側面から接点復活剤を吹き込んで対処した。

接点復活王

関連:接点復活王(ポリコールキング,サンハヤト)

中波の外部アンテナ端子を見るには、さらに分解が必要。

断線を疑い、導通を確認するが、問題なくつながっている模様…

中波の外部アンテナ端子_RP2100

本機には、側面に外部/内部アンテナの切替SWがあるが、中波は、外部にしても、内部アンテナを切り離せない?

なお、内蔵のフェライトバーアンテナの長さは、16cmと非常に長く、中波の感度は、他のラジオより高い。

フェライトバーアンテナ_RP2100

上述のように、FMと短波の外部アンテナ端子はPALであるが、この基板付近を改造すれば、他の接栓にすることも可能だろう。

FMと短波の外部アンテナ端子_RP2100

中波の外部アンテナの件は未解決だが、前面中央の切替SW(2ツ)の接触不良は直った。

本機のスピーカーは非常に大きいので、低音が出ており、音質が落ち着いている。

大型スピーカー_RP2100
↑コネクタ化し脱着できるように改造済

時計あり、目覚ましあり、「LIGHT」(液晶点灯)「SNOOZE」ありなので、枕元で使うのにも適する?

# 私は使いませんが。

電圧(220W)の問題はあるが、電池を使えば問題ないし、単一と単三が同時格納でき、側面のSWでどちらを使うか指定できるので、普段は単三を使用し、単一を予備(紙で通電を切っておき液漏れ対策)として入れておくと、停電時にも困らないだろう。

仕様表記_RP2100

普段使いのラジオとしても使えるが、スピーカーが大きいため重く、移動には向かない。

取手(とって)が付いているが、重さの割には貧弱で、負荷を掛けると取手の根元が折れかねない。

電源ボタンが小さく、前面にあるので、手探りでは押しにくい。

SONYのICF-801のように、上面にあれば押しやすいのだが。

備考

ボタン操作時の「ピッ」という音は、上面の「SNOOZE」ボタンの長押しで鳴らなくできる。

上面の「LIGHT」ボタンを長押しすると、液晶画面のLEDを常時点灯にできるが、何か操作すると解除されてしまう。

周波数やMBの上下端に達すると「ピピッ」と鳴るのが非常にウザいが、これは操作では回避できない。

ビープ音用のスピーカーにビニールテープを貼れば、少しは音が小さくなるが、それでもウザい。

もちろん、取り外してしまえば、無音にできるが…

ビープ音用のスピーカー_RP2100

テンキーが付いてSSBにも対応したRP3100があるが、既に入手は困難だ。




Posted by nakamura